メモ

忘れっぽいです

東方同人誌感想

例大祭14同人誌の感想。辺境在住で都会に出る元気などないので、全てメロン&とら通販で購入した物です。



但し紅霧は指から出る
サークル:NORAONI

幻想郷の中で毎度起こる「異変」。霊夢たちや一般の人々にとっては厄介ごとでしかない異変だけれども、その闇の向こうには、美しい光があるのかもしれない。
そんな事を思わす光景を、ラスト2ページ見開きの、右ページが暗く、左ページが明るい、鮮やかな対比で描くエンディングがステキでした。二つの情景を同時に視認させる、という映像媒体が苦手とする表現手法。普段映画ばっか見てるだけに、こういう漫画ならではの見せ方をうまく使われると、僕は感嘆します。




風遊神事2
サークル:ポンポンブラック

現在、最も続きが楽しみなシリーズの二作目。
東方本編のストーリーを別視点、特に5,6面ボス側から語り直す同人作品は数多くありますが、この作品は今のところ3〜4ボス&中ボス視点の比重が大きめ。にとり/椛/文が、それぞれの種族や個人としての立場を踏まえ行動しつつ、語り部としても機能する事で、静かに始まった一つの異変が複数の思惑を絡め取りながら肥大化していく流れを、スリリングに読ませていく。おはなしも作劇も圧巻です。




わたしのおわり
サークル:paseri

一つのテーマ/世界観の元、描かれるオムニバス作品。124ページというボリュームながら、僕、一話目の途中から最後まで、ずっと瞳うるうる、時にはポロっと涙をこぼしつつ、読み終えました。
僕は、萩尾望都先生『ポーの一族』のおはなしの一つ「グレンスミスの日記」のような "人はなぜ、物語を欲するのか" を語るタイプの物語が好きです。人間が本当に賢かったら、きっと「物語」など必要ありません。人間が本当に賢かったら、過去の「事実」から学び、同じ過ちを二度と繰り返さない完璧超人にでもなっていた事でしょう(まるで『ウォッチメン』のDr.マンハッタンのような)。
でも人間は愚かで弱いから、そんな愚かさも弱さも肯定し得る「物語」に、あるいはそんな愚かさも弱さも一時忘れさせてくれる「物語」に、寄り添ってもらわなければ生きていけない。僕は「グレンスミスの日記」を、そういうおはなしとして受け取っています。
この作品は「グレンスミスの日記」の対句と言っても良いかもしれません。人間からしたら、ほとんど完璧超人に思える妖怪たちが「弱さ」と向き合ったとき生まれるもの。 "人はなぜ、物語を紡ぐのか" という事。




幻想少女と靴
サークル:そぞろ

靴をテーマにした、にとりと、とある少女の短編。
東方の世界において、顧みられる事のない存在、人間。そんな一介の里の少女に視線を注ぐ二つ目のおはなしの切れ味にやられました。名前を与えられることもない里の少女、それはまるで、この物語を読んでいる何者でもない私のようで。



Our Humidity
サークル:赤色バニラ

「シンデレラのようなおとぎばなしのハッピーエンドは残酷だ」と、いつも思います。ゆめまぼろしのようなおとぎばなしや大冒険、あるいは劇的な恋愛譚の果てに "いつまでも幸せに暮らしました" などというエンディングに辿り着いた彼や彼女にとって、穏やかな生活に磔にされる残りの人生は果たして幸福なのか。ゆっくりと心の底に淀みを溜めていく日々が永遠に続くだけじゃないか、と思ってしまうのです。
こちらは秘封倶楽部の、そんなおはなし。赤色バニラのクマさんのシリアス秘封モノらしいおはなし。淀みが流れ去っていく最後が優しい。




吸血鬼と知識の魔女
サークル:寿司屋

ありふれた家族の関係性を繰り返し描いているのに、庶民的というより超然的といった方がしっくりくる小津安二郎監督作品。その佇まいの例え話として、
"アジアのとある国の偉い僧侶が、悟りを開くと世界は変わって見えるのか、と問われ、「何も変わらない。ただ、3センチ浮いて見える」と答えた"
という逸話を紹介していた小津研究本がありました(手持ちの本を見返してもそんな記述一行も無いので記憶違いかもしれないけど)。
そんな逸話をふと思い起こさせる、レミリア・スカーレットとパチュリー・ノーレッジの邂逅モノ。登場人物たちの飄々とした立ち振る舞いが、作品に超然的な浮遊感を与えています。かなりオーソドックスなおはなしなのに、奇妙にフレッシュ。他にはない味わいです。締めるトコロはビシッと締めるメリハリのある話運びも巧み。続き、描いて欲しいですね。




ゆゆさまイメチェンですか!?
サークル:Pumpkin City

コスをいじる作品は割と見ますが、こちらはあまり見ないヘアアレンジ物。表紙からしてかわいい。中身もかわいい。



出来たてほやほや

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だいすきを教えて
サークル:よぬりめ

レイマリ、めーさくカプのハイレベルおのろけ作品を次々送り出しているよぬりめさんのレイマリの中でも、今回のは一番好きかもしれない。霊夢も魔理沙も、やることなす事いちいち可愛らしく、いちいちその可愛さにお互いやられあってる姿に頰が緩みます。劇中マンガが水沢めぐみ先生調というのもツボ。




二ッ岩むじな考・通
サークル:嘲笑屋

マミゾウさんの出所、佐渡ヶ島の観光/巡礼案内や民話伝承を、写真や丁寧なテキストで紹介。さらに、マミゾウさんのモデルたぬき、団三郎に伝わる色恋事情を美麗なイラスト&テキストで紹介、の二本立てフルカラーな一冊。
僕、新潟育ちな上に、佐渡汽船でバイトまでしたこともあるのに、佐渡知識ゼロなので大変勉強になりました。二ッ岩大明神あたりは本当に幻想郷入りしそうな様子で、今度実家帰ったらついでに佐渡参りした方が良さそうですね。
[ 2017/06/12 21:43 ] 漫画 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら