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『未知への飛行 フェイル・セイフ』

シン・ゴジラ』面白かったね!というアナタに、1964年のシドニー・ルメット監督作『未知への飛行 フェイル・セイフ』をオススメします、という記事です。


未知への飛行』は、僕の知る限り最も『シン・ゴジラ』に近いテイストを持つ映画です。『シン・ゴジラ』を見た人が初めて『未知への飛行』を見たら「ゴジラの出ない『シン・ゴジラ』じゃん!」といった感じで楽しめるのではないでしょうか。

僕は好きな映画50本あげたら『未知への飛行』は間違いなく入るし、水野晴郎は日本未公開だった『未知への飛行』を製作から18年後に劇場上映させるくらい好きだったみたいだし、ジョージ・クルーニーは好きが高じて2000年にわざわざ白黒でリメイクしてるし、熱心なファンが多いけど、日本では今ひとつ知られていない印象があるので、改めて紹介するのに良いタイミングかと思います。


未知への飛行』は、「アメリカの水爆搭載爆撃機に誤ってモスクワ爆撃の命令が出され、米軍が帰還命令を出すも、ソ連の電波妨害で連絡が取れない。モスクワに水爆が落ちれば核戦争が始まってしまう。どうする?」という映画。

起こる事態は、キューブリックの『博士の異常な愛情』と全く同じです(ちなみに映画が制作された年も同じです)。
博士の異常な愛情』はそれをブラック・ユーモアに満ちた風刺劇として描きましたが、『未知への飛行』はアメリカ大統領と軍司令部、そして音声のみが聞こえてくるソ連首脳がこの事態にどう対応するのか、実直にシミュレーションする様な映画となっています。

不測の事態に対応する国の上層部を描く、という点は『シン・ゴジラ』に似ていますし、今となってはあまりに巨大な存在となってしまった『博士の異常な愛情』に対する誠実なカウンターとして機能する映画、という面も、過去のゴジラ映画に対するカウンターである『シン・ゴジラ』の立ち位置と似ています。


そして『未知への飛行』は映画のほとんどが大統領執務室、軍司令部、爆撃機内での緊張感あふれる対話で構成されています。『十二人の怒れる男』のシドニー・ルメット監督だけあって、それぞれの立場や心情と、進行するままならぬ状況が生み出す会話劇がすこぶる面白いのです。

日本での知名度が低いとはいえシドニー・ルメット監督作ですから、「会議映画」である『シン・ゴジラ』の作り手も参考にすべき映画として、『未知への飛行』を見ている/あるいは事前にスタッフに(政府パート担当者は特に)見せているのではないでしょうか。


ゴジラは怪獣映画だけあって素晴らしい破壊描写が沢山ありますが、今回、特に白眉となったのは、とうとう火を吹いたゴジラのシーンかと思います。
あの動的な圧倒的破壊描写と対になる、静的な圧倒的破壊描写が『未知への飛行』にある、という点も是非見て欲しいところです。同じ絶望を、こうも違う表現で示す事が出来る、映画演出の面白さを堪能できます。


雑ですが、以上。
未知への飛行』本当に面白いので、『シン・ゴジラ』のソフト化や配信が待ちきれない、あの面白さを反芻したい、という時に是非どうぞ。
博士の異常な愛情』好きな方も是非。
ちなみにネットで『未知への飛行』調べると、割と簡単な言葉でスゲェ面白いところサックリ書いちゃったりしてるので、何も知らずに見た方が楽しいと思います。


予告編があまり面白そうじゃないところも『シン・ゴジラ』と似ている。なお、予告編ではダサい音楽演出が入っていますが、『未知への飛行』本編は全くBGMの無い映画です。
[ 2016/08/07 14:01 ] 映画 | TB(0) | CM(2)
シン•ゴジラの劇中で、熱核爆弾の使用が決定的したときに「たとえここがNYでも、同じ決断をするそうだ」って台詞が出てきて、思わず「未知への飛行」だ!!!と反応してしまいました。
緊迫した状況での怒涛の会話劇は、確かに通ずるものがありますね。「未知への飛行」も名作なので、これを機に注目されれば良いのですが。
[ 2016/08/14 22:52 ] [ 編集 ]
やっぱり『未知への飛行』を見ていると、あの台詞に反応しちゃいますよね!
僕も、あの台詞で『未知への飛行』を連想し、「そういえば『シン・ゴジラ』自体、『未知への飛行』と通じるところがあるなぁ」と思い、こうしてブログに書いた次第です。ちょっと前まではHuluなどの映画配信サイトのラインナップに『未知への飛行』もありましたが、今は配信されてないんですよね。今こそ見返すに良いタイミングだと思うのですが。

ちなみに熱心なゴジラファンは、あの台詞から1984年版『ゴジラ』の「あなた方の国、アメリカやソ連でゴジラが現れたら、ためらわずに首都ワシントンやモスクワで核兵器が使えますか?」を思い出すみたいですね。
[ 2016/08/15 04:15 ] [ 編集 ]
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Author:かりふら


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