メモ

忘れっぽいです

2015年見た映画、日本

印象に残った作品をメモ。日本の映画と、今年のベスト10。それと、ベスト同人誌。


今年見た映画、ベスト10本。新作あんまり見てないので旧作も入ってます。

映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃
インヒアレント・ヴァイス
Seventh Code(2014年、日、黒沢清監督)
ワイルド・スピード SKY MISSION
自由が丘で(2014年、韓、ホン・サンス監督)
荒馬と女(1961年、米、ジョン・ヒューストン監督)
リュウグウノツカイ(2014年、日、ウエダアツシ監督)
劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス
やるっきゃ騎士
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分



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たまこちゃんとコックボー

王道少女成長物語。幻想にすがるしかない主人公の弱さを否定するのではなく、むしろ徹底した幻想を持って描き出す事で成長させる、技ありの一作。主人公は陰性なのに、映画はひたすらに明るく楽しい。エンド・クレジットの入り方の気持ち良さは今年屈指。


ラブ&ピース

楽曲がショボいのはともかく、音を張り上げるばかりの劇伴は品が無いし音色も残念だなー、と思っていたところでガツンと鳴り響く忌野清志郎!ズルイ!泣くわ。麻生久美子の常軌を逸した可愛さも狡い。


極道大戦争

三池崇史監督が「初心に戻って大暴れ」と発言しているにも関わらず、ビックリするほど面白くなくてビックリしました。やってる事は『極道戦国志 不動』と変わりないはずなのに、最初から最後まで小綺麗で、混沌が無くて。
ヤヤン・ルヒアンも、高島礼子をはじめとした豪華キャストも、一応存在する設定も物語も、映画の進行と共に易々と投げ捨てられ、最後に何も残さない。その潔さは良かったです。成海璃子が銅鑼を鳴らす瞬間も最高でした。
今年の三池監督は、『風に立つライオン』を皇族とご一緒に鑑賞する、というトピックがあった事も忘れられません。この振れ幅は、やはり唯一無二ですね。


やるっきゃ騎士

マンガ原作のライトなエロコメ映画。この系統の映画は、スタッフ自身が作品やジャンルを卑下しているようなヤル気ゼロ作品も多いのですが、本作はスタッフも演者も極めて誠実に題材に立ち向っています。
ただ、この系統の映画はどんなに作り手が誠実でも、受け手に見下されがちなのが悲しく、難しいところです。ポール・トーマス・アンダーソン映画は襟を正して見るクセに、マンガ原作だから/エロだから/コメディだからとナメてかかる。そんな態度は取るまい、と自戒を込めて思います。
それはともかく本作は、特に主演の中村倫也が凄まじいの一言。自分が演じるキャラへの理解力と、それを実践する演技力を併せ持ち、作品のレベルを一段も二段上げていく。その姿は、全く説得力の無い映画である実写版『進撃の巨人』後編をその演技でかろうじて成立させた長谷川博己を彷彿とさせるものがありました。
主人公だけでなく、凛とした表情と破顔一笑のギャップが最高にキュートなヒロインの遠藤新菜も、三枚目系キャラを嬉々として演じる柾木玲弥も柳英里紗も、演技の疎さが如何にもプロレスラーらしい味を出していて愛おしいアレクサンダー大塚も、登場人物みんな良いです。エンド・クレジットの、ジャッキー映画的なアレも嬉しい。


戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-01 恐怖降臨!コックリさん
ひねりがあって単純に面白い物語と設定を、いつものメンツが物理で殴ってストレートしてしまう。パワフルな新装開店一作目。


映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃

クレしん映画において、秀逸なパロディは多々ありましたが、換骨堕胎にまで至った事はありませんでした(部分的には、木下恵介『破れ太鼓』を見事継承した『オトナ帝国』の回想シーンがありますが)。
しかし今回は、モンスター・パニックの王道をクレしん世界に落とし込む流麗な換骨奪胎を披露。『リオ・ブラボー』を『要塞警察』にして見せたジョン・カーペンターを、あの何を撮ってもべらぼうに面白かった頃のジョン・カーペンター映画を彷彿とさせる、上質な娯楽ジャンル映画となっています。
怖い部分は怖く、笑える所はキッチリ笑える。恐怖描写は『踊れ!アミーゴ!』も秀逸でしたが、アレはあまりにも笑いが無かった。今回の、恐怖描写をスクリーンの端に忍ばせつつ、全体としてはあくまでコミカルであり続ける姿勢には、とても好感が持てます。野原一家や春日部防衛隊の強固な関係性を弄らないよう、メキシコ地元民たちと行動を共にする事で人間関係の緊張を生み出す舞台作りも巧み。
個人的にはムトウユージ体制以降のクレしん映画でベスト。本郷みつる/原恵一/水島努演出の頃の水準に余裕で達していると思います。


映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!
3DCGアニメーションの短編と中編には言いたいこともありますが、今回は初の試みなので、今後に期待しておきます。
座古明史監督の長編『パンプキン王国のたからもの』は、近年のプリキュア映画で僕が不満に思っていた事をことごとく払拭した秀作でした。『映画スマイルプリキュア』では(作り手が狙っているのか分かりませんが)グリフィス『散り行く花』を思わす仕草がありましたが、今回は監督が意図的にチャップリン『モダン・タイムス』のオマージュを挿入しており、ほんの少し映画的記憶に触れる楽しみもありました。
春やってたプリキュア映画『春のカーニバル』はファン・サービスとして良い所もあるし、こっちの思い入れ補正で勝手に何度も泣きましたけど、歌パート以外の苦痛度がハンパなかったので今年のワーストで。


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同人誌

髪を切る サークル:ポンポンブラック

髪を切る。ただそれだけの行為から垣間見える、人間十六夜咲夜と吸血鬼レミリア・スカーレット(と魔法使パチュリー・ノーリッジ)の矜持。
ただ咲夜とレミリアのお話であれば類型的なレミ咲本で、それはそれでもちろん大好物なのですが、観測者パチュリーの存在がこの本を、感情/情動を持つ肉体の命運を物語る本に書き換えます。構造と内容の一致に惚れ惚れしました。
[ 2015/12/30 03:45 ] 映画 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら