メモ

忘れっぽいです

『ミュータント・タートルズ』『ANNIE アニー』『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス』『アメリカン・スナイパー』

引っ越してからトラブル続きで、安定したネット環境が整うまで三週間かかりました、やれやれです。最近見た映画、簡単にメモ。


・『ミュータント・タートルズ』2D字幕
http://www.turtles-movie.jp

人間パートは、子供じみたセリフ回しと笑えないジョークが支配する、ひどく退屈な出来。しかし、ひとたびカメやネズミ、そしてシュレッダー様が登場すると、画面が充実して一気にテンションが上がる。
そんな感じが、昭和ゴジラ的で、とても好ましかったです。

特にシュレッダー様が爪をシャキーン!!と出して戦闘開始するシーンは『ゴジラ対メカゴジラ』のメカゴジラお披露目シーンを彷彿とさせる格好良さでした。スプリンターの捨て駒感はキングシーサーっぽかったな。



・『ANNIE アニー
http://www.annie-movie.jp

監督のウィル・グラックは『小悪魔はなぜモテる?!』『ステイ・フレンズ』と、過去二作が大変な秀作でした。
学園モノの『小悪魔はなぜモテる?!』では80年代学園コメディの大家ジョン・ヒューズへのオマージュが、ロマンティック・コメディの『ステイ・フレンズ』では現在のロマコメ映画への言及が、自らの映画ジャンルに対する批評として機能。その批評性と自覚性ゆえに、ベタな映画でありながら古臭さを感じさせない、粋な出来となっていました。

で、僕は新作『ANNIE アニー』にもジャンル的自己言及を期待していたのですが、残念ながらその辺は一切ナシ。むしろ、批評性を排し、古臭くも力強いベタを実践する事で、若年層を含めた多くの観客に受け入れられる事を選択したのかな、と思います。
という訳で、ベタで、良い映画です。僕はもう、キャメロン・ディアスの根ババ演技と、終盤での改心演技だけで満足。ステレオ・タイプな演技を嬉々としてやってくれる近年のキャメロン・ディアスは見ていて楽しいです。



・『劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス
http://www.moomins-movie.com

F・W・ムルナウ監督の『サンライズ』という映画は、映画サイレント時代の最後を代表する作品で、映画史に残る100作を上げろと言われたら必ず入る名作です。
そんな名作でありながら、粗筋だけを見るととても奇妙な作品でもありまして、前半は「田舎男が都会からきた魔性の女にそそのかされ、純朴な妻を殺そうとする」というスリリングなサスペンスですが、後半は雰囲気一転。「仲直りしたバカップル状態の夫婦が都会でイチャイチャするだけ」の他愛ないエピソードを30分以上垂れ流し、最後に「二人の乗った小舟が嵐で転覆して妻が行方不明に」という危機的状況が無理やりに訪れ、でも助かってハッピーエンドになる、近年の少女漫画原作デートムービー邦画も真っ青のアホらしいお話です。
にも関わらず、映像話法を究極まで突き詰めた圧倒的映画力ゆえに名作であり、僕もサイレント時代の映画で最も好きな作品であります。

劇場版ムーミン』は、そんな『サンライズ』の後半を彷彿とさせる映画でした。ムーミン一家がリゾート地リヴィエラで起こすエピソードの、散文的羅列。一応ひと悶着ありつつ、雨降って地固まる終わり方。まさに『サンライズ』という感じ。

サンライズ』は映像的な飛躍(バカップルが歩いていると街の景色がいつの間にかお花畑に変わっている、とか)が魅力でしたが、流石に『劇場版ムーミン』に映像的飛躍はありません。しかし、散文的構成や、児童文学ならではの大胆な省略が、物語を飛躍させています。

キャラや空気感が牧歌的な作品は展開を少々乱暴にしないと、退屈になりかねなません。例えば『劇場版ミッフィー』は、キャラも物語も演出もひたすら牧歌的で平坦。オトナが見るにはあまりにも単調で、睡魔に襲われるのも致し方ない映画でした。
しかし『劇場版ムーミン』は、物語の飛躍によって強烈なドライブ感を得ています。キャラたちは一人ひとりが好き勝手に動き回り、統一性を軽やかに放棄します。退屈とは無縁の映画です。朴訥ながらも傍若無人な蛮行を繰り広げるムーミン一家の振る舞いも笑えるし、とても楽しめました。かなり好きです。



・『アメリカン・スナイパー
http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/

宣伝は「実話」推しですが、イーストウッド監督作だけあってエンターテイメントとして盛れる所はキッチリ盛ってる作品。敵側スナイパーの人生をチラ見せしていく演出とか上手いっす。
そして何と言っても映画的白眉は、戦場クライマックスの「見えない」演出。「あえて映さない」という省略演出は凡百の映画が行ってきた事ですが、「何も映せない」という状況がこんなにも映画的効果を発揮する作品には、そうそうお目にかかれないでしょう。同種のシーンがある『ミッション・インポッシブル ゴースト・プロトコル』の二番煎じにならないあたりも、流石です。
[ 2015/02/24 13:48 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
プロフィール
Author:かりふら