メモ

忘れっぽいです

『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』『シン・シティ 復讐の女神』

・『ゆるゆり なちゅやちゅみ!
http://yuruyuri.com

監督:畑博之(『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』)
脚本:横手美智子(『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』)
出演:三上枝織、大坪由佳、津田美波、大久保瑠美


以前、高岡まで行って見てきましたが、新潟でも公開開始したので二度目の鑑賞。電車シーンでのちなつスマイルを再びスクリーンで拝みたかったのです。

改めて見ると、強引に会話劇を進めたいが為の、不自然なダイアログが目立ちます。まあそんなモノは、キャラの(もしくは中の人の)魅力と、視聴者の一人ひとりのゆるゆりを尊ぶ気持ちがあれば、不問に出来ますが。

ロングショット多用の画作りと、的確なタイミングでのシーン移行は、上手いですし、品があります。ホレボレします。この監督さんの演出、好みだなぁ。このまま三期監督して欲しいです。



・『シン・シティ 復讐の女神』3D字幕
http://sincity.gaga.ne.jp

原題 "Sin City: A Dame to Kill For"
監督、脚本:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス
出演:ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ、ジョシュ・ブローリン、エヴァ・グリーン、ロザリオ・ドーソン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット



映画の中の悪女はいつだって魅力的です。
僕が一番好きな悪女は、1932年の映画『』に出てくる娼婦サディ・トンプソン。性欲など捨て去ったつもりでいる年老いた敬虔な宣教師さえもオトしてしまう魔性の娼婦を、絶頂期のジョーン・クロフォードが演じています。
JoanCrawfordRAIN.jpg
恵まれているとは言えない育ちから大スターへとのし上がってきたジョーン・クロフォード。そのギラギラとした功名心はスターになっても止むことはなく、女優としての箔をつけたいが為に自分主演の文芸作『』をサミュエル・ゴールドウィンに作らせます。ジョーンの欲深さと、その願望を実現してしまうしたたかさは、近寄る者を狂わせる娼婦サディ・トンプソンと相性抜群でした。


evagreen.jpg
そんなマイ・ベスト悪女サディ・トンプソンに肉薄しそうな魔性の魅力を放っているのが、最近のエヴァ・グリーン。『300 帝国の進撃』でも完全に主役を喰い、映画を支配してしまうエロい敵幹部を演じていましたが、今回『シン・シティ 復讐の女神』でもまた、濃ゆいメンツが揃った豪華キャスト陣を霞ませる存在となっております。

惜しむらくは、この映画がいわゆるグランド・ホテル形式の群像劇である事。
「グランド・ホテル形式」の語源となった映画『グランド・ホテル』は登場人物の捌き方が巧みで、オールスターお祭り企画にもかかわらず、時代を超える傑作となりました。グレタ・ガルボとジョーン・クロフォードという二大女優はそれぞれに美味しい役で、登場時間の割合にも不満など感じることはありません。


が、ロバート・ロドリゲス映画には、そんなスマートさ求めるべくもなく。本作は登場人物が濃いばかりで「シン・シティ」という街の存在感がありません。グランド・ホテル形式というより、作品の質がバラバラな統一感を欠いた同人の合同誌のようです。

タランティーノであればその合同誌的な歪みを、むしろパルプ雑誌的な魅力として活かしてしまうのでしょうが、ロバート・ロドリゲスはヘンにお行儀が良いのでそうもいかず(前作『マチェーテ・キルズ』は珍しく、行儀が悪くて素晴らしかったのですが)。明らかに魔性の女エヴァ・グリーンのエピソードだけが際立っていました。ハンパにエピソードを繋げる構成にせず、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』みたくイキナリ別の映画になってしまう構成にしたら、もっと低俗な魅力が出たかもしれない、と夢想してしまいます。


とはいえ、キッチュなスタイルを狙ったアクション映画としては明らかに良作です。この手の映画は、例えば『BUNRAKU』のように「作り手のやりたい事」ばかりが前面に出たオナニー映画が多いので、

ちゃんと観客を意識して作っているだけでも嬉しいし、適度に残酷だし、エヴァ・グリーンは乳まるだし。楽しい映画です。エヴァ・グリーンは良い映画に当たりさえすれば、マイ・ベスト悪女になりそう。



・ジョーン・クロフォードと言えば思い浮かぶのは、機関車の窓の向こうの光景をウットリと見る、『失われた心』のワン・シーン。

今は「映画と観客の関係性」を映画内で描くと、メタや自己言及やノスタルジーばかり目立つ、品のない結果に終わる事が多いのに、かつてのハリウッドはこんなにもスウィートに昇華していたのか、とホレボレします。
[ 2015/01/15 08:26 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら