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忘れっぽいです

『西遊記 はじまりのはじまり』

・『西遊記 はじまりのはじまり』吹替
http://saiyu-movie.com/

原題 "西遊 降魔篇"
監督、脚本:チャウ・シンチー、デレク・クォック(『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』)
出演:スー・チー、ウェン・ジャン(『海洋天堂』)、ホアン・ボー



チャウ・シンチーは、香港映画界ならではの乱雑さはあれど、基本しっかりした土台の上にエンターテイメント精神あふれるジェットコースターを組み上げる、実にウェルメイドな映画人だと思います。特に前作『ミラクル7号』はそれが極まっていました。

が、今回はウェルメイド感は控えめ。ジェットコースターを土台にしてジェットコースターを組み上げた様な、怒涛の娯楽映画でした。
ウェルメイドで無い事が悪いかというと、そんな事は全くありません。豪快で、時に乱暴な語り口が、お伽話ならではの物語の飛躍や現実離れした幻想怪奇を見事に演出しています。

題材によって調理法を変えながら、でも紛れもないチャウ・シンチーの味を実現する。映画監督としての確かな手腕を見た思いです(ただ、共同監督&脚本のデレク・クォックの名前がオミットされ、どの程度貢献しているのか分からないのが悲しい)。
なお、前フリの置き方と拾い方や、テンポといった、映画の生理的部分は相変わらず上手いです。ラスト、あの流れであの曲が流れたら、そりゃ理屈抜きにグッと来るもん。気持ち良く映画館を後に出来ました。


キャストでは、チャウ・シンチーが出演していない穴を補って余りある程に、スー・チーが凄まじい魅力を発揮。現実的なリアクションと漫画的な演技を自在に行き来する巧さ、そしてダーリンに一途なラムちゃん系押しかけ女房というオッサン観客を虜にする反則キャラクターで、ひとときのギャグで脇道に逸れそうになる映画を強固に支えていました。


残念なのは吹替の公開館が多い事。斎藤工と貫地谷しほりを吹替のメインに使うのは映画ファンの反感を買わない良い人選だと思うし、特に貫地谷しほりは悪くなかったけど、斎藤工はいかにも素人吹替で泣き演技の時ナニ言ってるか全く分からないし、何より翻訳がイマイチ。日本オリジナルのオモシロ要素を入れようとして、まんまとダダ滑り。面白さ半減でした。
[ 2014/11/24 12:57 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら