メモ

忘れっぽいです

『ゲッタウェイ スーパースネーク』

・『ゲッタウェイ スーパースネーク
http://getawaymovie.jp

監督:コートニー・ソロモン(『ダンジョン&ドラゴン』)
出演:イーサン・ホーク、セレーナ・ゴメス、ジョン・ヴォイト



ダンジョンズ&ドラゴンズの悪名高き映画化『ダンジョン&ドラゴン』(この邦題付けた人間も、バカが治るまで輪廻転生繰り返すべき)監督のコートニー・ソロモンらしい、ポンコツ映画。


この映画、とにかく、エスタブリッシング・ショットが足りません。

例えば、クルマがショーウィンドウに向かって突っ込んでいくシーンがあるとしたら、、、
まずショーウィンドウにクルマが向かっていく遠景を見せ、
助手席の女子がギャーギャー喚く車内を見せ、
突っ込む決心をした運転手の表情を見せ、
ショーウィンドウに突っ込む、
といった段取りを踏むのがお約束かと思います。

ですが本作の場合は、助手席の女子がイキナリ「危ない危ない!!!!!」と喚き出して、次の瞬間にはもうガラスが割れています。


事前に「ショーウィンドウに突っ込むよ」と知らせてくれるエスタブリッシング・ショットが無い。これから危険な事が(つまり、観客にとっては楽しい事が)起こる、せっかくの見せ場が、気付いた時には終わっている。そんな状況が連続して起こります。

延々続くカーアクションの連続の中、バリエーションの一つとして、敢えて観客を困惑させるエスタブリッシング・ショット不在演出を使うのは大いにアリだと思いますが、この映画はずっとエスタブリッシング・ショット不在です。

公式サイトは「この映画のカット数は6150前後で、一般的な平均値1600を大きく上回る」という事を売りにしているのですが、その過剰なカット数のほとんどを占めるのが、クルマに肉薄した映像と、車内映像。
恐らく、VFXを使わない仕様上、破損箇所に整合性が取れないのでクルマの全体像を見せるのを嫌ったのでしょうが、遠景ショットが極端に不足している上に、カット割りもバカみたいに激しいので、大局として何をしているのかイマイチ掴めません。

特にスケートリンクを走らされるシーンで、俯瞰ショットが一切無いのには驚愕しました。クルマが氷の上でオロオロするショットこそ、俺が見たいモノなのに、イーサン・ホークがオロオロする表情ばかり見せるポンコツっぷり。氷の上を走る危なっかしさが全く伝わってきません。


ただ、そんな撮影と編集や、穴だらけのストーリー、イーサン・ホークとセレーナ・ゴメスの凸凹コンビっぷりなど、映画全体から溢れるポンコツ臭が、他では得難いテイストを醸し出しているのも確か。こういう気楽な映画を、ガラガラのシネコンの小さめスクリーンで、ぼやーっと、もしくはケチ付けながら眺めるのも、楽しいです。
[ 2014/09/25 07:26 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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