メモ

忘れっぽいです

『ダイバージェント』『世界の果ての通学路』

・『ダイバージェント
http://divergent.jp

監督:ニール・バーガー(『幻影師アイゼンハイム』)
出演:シャイリーン・ウッドリー(『ファミリー・ツリー』)、ケイト・ウィンスレット、マギー・Q



トワイライト』『ハンガー・ゲーム』シリーズと同様の、ヤングアダルト小説原作モノ。

安心して身を委ねられる物語フォーマットがあって、適度なアクションやロマンスがある。
大きな感動もなければ、心をかき乱される衝撃もない、長寿テレビアニメや日常系四コマ漫画の様に、至って平熱な映画。
こういう映画を、空いてる映画館でダラっと眺めるのは、怠惰な幸福感があって、何ともイイ感じです。


そんなユルい出来ですが、若手キャストは充実。
主演のシャイリーン・ウッドリーは、流石アレクサンダー・ペイン監督作『ファミリー・ツリー』を経ているだけあってズバ抜けた演技と存在感。他にもレニクラの娘ゾーイ・クラヴィッツ、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』でマクレーンの息子を演じたジェイ・コートニーなど、今後活躍しそうな面々をチェックするには良い映画です。



・『世界の果ての通学路
http://www.sekai-tsugakuro.com

監督:パスカル・プリッソン



ハードな通学路を歩む、4組の少年少女を追ったドキュメンタリー。

当人たちが大変な努力をして学校へ行き、日々の勉強に励んでいるのは紛れもない事実で、適当に生きている我が身を恥じる事しきりなのですが、映画自体は装飾が過剰で説得力に欠けていました。


例えば、片道4時間の通学路を行く3人の少女たち。
途中、一人が足首を痛め、ヒッチハイクして学校へ向かおうとするのですが、交通量は少なく、なかなか乗せてくれる車に出会えません。ようやく9台目の、羊を乗せたトラックの荷台に乗せてもらい、学校へと向かいます。

この、トラックに乗ってからのカメラの饒舌さと言ったら、酷い物です。
少女たちと一緒に荷台に乗って撮影したアングルが3種類、トラックの助手席、走り去るトラックの後ろ姿のフィックス、トラックを迎える位置に置かれたカメラ、悠然とした自然の中を走るトラックを捉える望遠ショット、などなど。一つのシークエンスに呆れるほど多くのショットが使われ、新たなアングルが表れる度に映画の「作り物」感が増していきます。

このシーンに限らず、映画全編に渡って「良い画」を撮ろうとする周到なカメラ配置が成されており、著しく緊張感を削ぎます。むしろ、川口浩や藤岡弘の探検隊シリーズや、MAN vs. WILDを見ている様な安心感さえあります。はじめてのおつかいの方が遥かにスリリングです。


子供たちの動きを見るに、演出が入っているタイプのドキュメンタリーだと思われるので、それこそ探検隊シリーズ的な「作り物」と割り切って見ればカメラアングルの豊富さも許せるのでしょうが、正直、この題材の料理の仕方としては不誠実に感じますし、何より、ドキュメンタリーとしてヌル過ぎて、映画として面白くないです。

ついでに、この邦題も、先進国目線で未開の奥地を見ている探検隊シリーズ感覚に溢れていて、ギャグなら笑えますけど、正気で付けているとしたらゾッとします。
[ 2014/07/15 22:35 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら