メモ

忘れっぽいです

『ポンペイ』『ワレサ 連帯の男』

・『ポンペイ』3D字幕
http://pompeii.gaga.ne.jp

監督:ポール・W・S・アンダーソン
出演:キット・ハリントン、エミリー・ブラウニング、キーファー・サザーランド、キャリー=アン・モス



楽しい楽しいディザスター映画ですが、ドラマの主軸はローマ帝国に蹂躙された国々や人々の復讐劇。

登場する非ローマ人とポンペイ市民全員に、ローマ帝国に対する憎しみを植え付けておいて、中盤のクライマックスであるコロシアムシーンの素晴らしい趣向でローマに対する鬱憤を気持ちよく晴らす。そのままディザスターシーンになだれ込み、気持ちよさが持続するナイス展開。

最近のタランティーノが『イングロリアス・バスターズ』『ジャンゴ』でやってきた、映画の力で悪辣な歴史に復讐する映画。本作はそのWSアンダーソン版と言えるかもしれません。
タランティーノの場合はそれを、これみよがしなスタイルで見せますが、本作は上手く作劇に消化しており、スマートで感心しました。


作劇の良さは、戦闘シーンにも良い影響を与えています。
WSアンダーソン監督は前作『バイオハザード5』のアクションでは、アホみたいにスローを連発していました(それはそれで楽しいけど)が、今回は一切スロー無し。それでも、アクションの一撃一撃に、ローマ帝国に対する鬱憤がこもっているので、ちゃんと重みがあって、気持ちよいです。


それと、ヒロインのエミリー・ブラウニング、本作ではあんま可愛く撮れていないと言われてるみたいですけど、僕はむしろ感心しました。
emily_browning.jpg
CUTiEとか読んでそうな可愛らしいタイプの顔立ちの彼女を、マックス・オフュルスの映画に出てきそうな凛とした雰囲気に演出していて、とても立派だと思います。



・『ワレサ 連帯の男
http://walesa-movie.com

監督:アンジェイ・ワイダ(『地下水道』『灰とダイヤモンド』)
撮影:パヴェウ・エデルマン(『ゴースト・ライター』『おとなのけんか』)
出演:ロベルト・ヴィェンツキェヴィチ、アグニェシュカ・グロホフスカ



2013年制作映画とは思えない、『アルゴ』を更に汚くしたような、オールドスクールなルックを見ているだけで嬉しくなる一作。実際の報道映像も随所で挿入されていますが、ほとんど違和感なく同化しています。

レフ・ワレサについての映画を作るのは、ワイダ監督の映画人生にとって相当な重大事だと思うのですが、過度に賛美する事も無く、コミカルな要素の多い、良い按配に力の抜けた仕上がり。
特に、誰も彼もがワレサの自宅である狭いアパートに押し掛け、好き勝手に議論や食事や取材など、この映画内で起こる暴動以外の全ての出来事を行うシークエンスは、アレクセイ・ゲルマンやクストリッツァの映画のワンシーンと言われても納得してしまう、パワフルで笑える素晴らしい光景でした。



・そういや、アレクセイ・ゲルマン監督の『フルスタリョフ、車を!』がGEOのレンタルコーナーに準新作で並んでいて目を疑いました。
「何だか知らんが とにかくよし!」を地で行く大傑作を、安価で自宅鑑賞出来るなんて。素晴らしいですね。

この予告編じゃ映画の凄さが1ミリも伝わって来ないのですが、凄さを説明しようの無い異様な映画なので致し方ない気もします。
[ 2014/06/28 13:57 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら