メモ

忘れっぽいです

『家族の灯り』『ルパン三世 カリオストロの城』『超高速!参勤交代』

・『家族の灯り
http://www.alcine-terran.com/kazoku/

監督:マノエル・ド・オリヴェイラ
出演:マイケル・ロンズデール、クラウディア・カルディナーレ、ジャンヌ・モロー
原題:Gebo et L'ombre(ジェボと影)



家族愛映画、みたいな売り方をしてるけど、実際は絶望貧乏映画であり、大変な意地悪映画。僕、オリヴェイラ監督作は物によって好き嫌いが激しく分かれますが、今回は物凄く好みでした。


ひたすらにフィックスで長々とした会話劇を収め続けるだけの、単調極まりない映像。状況から心情まで、全て台詞で語られる物語。気の利いた構成や伏線も存在しない。

徹底して「映画的」と呼び得る要素を廃していながら、凄まじい包容力を持った「映画」になっている、驚くべき作品です。


提示されている物は単純極まりないのですが、その受け取り方は観客によって大きく異なると思います。僕は、「清貧」についての映画というよりは、映画についての寓話として受け取りました。
失踪した一人息子は「映画」、他の登場人物は「観客」。

観客が実践し得ない夢や絶望を積極的に行わねばならない、映画。
映画が思い通りに進まないと拗ねる観客。映画以外の娯楽/芸術に熱心で映画に不寛容な観客。思い出の映画を美化し続け、変化を受け入れない観客。無関心を決め込む観客。そして、映画を追い掛ける観客。
あらゆる観客に追い詰められた映画の行く末。それに対する観客の反応。

僕が映画という、他人が作った物に、自分勝手に何かを追い求めてしまう。その残酷さを目前で繰り広げられた思いがします。



・『ルパン三世 カリオストロの城』デジタルリマスター版
http://cagliostro-remaster.jp

ガキの頃と、中高生の頃と、二回程度しか見ていないので、印象に残っていなかったシーンが新鮮。ちなみに私、今現在、胃炎が酷くて食べ物を受け付けない状態なので、ルパンが無理矢理食べ物掻き込んで顔色が悪くなるシーンにスゲェ共感できます。

「あなたの心です」シーンは散々ネタにされてきただけに、見たら苦笑するんじゃないかと思いましたが、全然そんな事なかったです。あのシーン、ルパンたちが立ち去る所から銭形たちがそれを追い掛けて消えていく所までを、ワザと「いつものお約束」という茶番的に描いてるから銭形のセリフもクサくないんですね。



・『超高速!参勤交代
http://www.cho-sankin.jp

監督:本木克英(『ゲゲゲの鬼太郎(実写版)』『鴨川ホルモー』)
脚本:土橋章宏
出演:佐々木蔵之介、深田恭子、伊原剛志、西村雅彦



事前の台詞が終盤で効いてくる展開や構成。数々の時代劇のケレンの効いたオイシイ部分を上手く繋ぎ合わせた場面作り。分かりやすくて気持ちよい、見事にエンターテイメントした物語。この脚本の方、凄いですね。

これで演出が決まってれば何の文句もない傑作コメディになっていたんでしょうけど、監督が監督なので、まあ、こんなモンだよね、、、という感じ。

言い争う二人がヒートアップして、取っ組み合いになって、周りの人たちが慌てて止めに入る。って、コメディにはよくあるシーンです。この映画でも何度か出てきます。
ああいうシーンで、互いに首根っこ掴み合ってガクガク揺らしてるだけ、という「いかにも仲裁待ち」状態が出てくると、ホント萎えます。演出ユル過ぎ。

でも、そんな悪い映画じゃないです。演出がどうこう、、、みたいなウザい事言わなければ、とても楽しめると思います。
[ 2014/06/27 10:58 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら