メモ

忘れっぽいです

『アクト・オブ・キリング』『ノア 約束の舟』

・『アクト・オブ・キリング
http://www.aok-movie.com

監督:ジョシュア・オッペンハイマー



インドネシアで1965年に行われた「共産党員狩り」という名目の大虐殺。100万人以上が殺害されたというその事件の当事者、つまり虐殺を行った人々、身近な人を虐殺された人々に、当時の行動を演じさせるドキュメンタリー。


こんなに面白そうな題材をクソ映画にした監督はホント駄目。

終盤、かつて虐殺する側であった爺ちゃんが孫に「ほら、ワシが尋問され殺される役を演じた場面だよ、見てごらん」と誘うと、ジョシュア監督が「過激な映像だから幼いお孫さんに見せるのは良くないのでは?」と口を挟みます。

アホか。

ドキュメンタリーを撮る側の人間がイジワルだったり、ワザと面白い方向に誘導したりするのは、アリだと思います。他人が介する以上、作為はどうしたって生まれるのだから。

でも、偽善者は駄目だ。自覚の無い偽善者は駄目。ナンボ世界の政治暴力を取材してきた監督であろうと、バラエティ番組の「スタッフがおいしくいただきました」的なごまかしを、欺瞞と感じず使ってしまうような馬鹿はホント駄目。こんな馬鹿の「正しさ」価値観で矮小化されたドキュメンタリーはホント駄目。


素人映画のメイキング映像として見れば、そこそこ楽しかったです。



・『ノア 約束の舟
http://www.noah-movie.jp

監督:ダーレン・アロノフスキー
脚本:ダーレン・アロノフスキー、アリ・ハンデル
出演:ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー、エマ・ワトソン、アンソニー・ホプキンス



ノアの方舟出発までは素直に、やっぱダーレン面白ぇなぁ、と称賛したくなる出来。まさかハリウッド版『大魔神』を見せてくれるとは。

お話が方舟の中に移ってからは申し訳ないけど、ダーレンじゃ役不足だなぁ、と呟きたくなる出来。決して悪くないし、構成や展開自体はとても興味深いのだけど、今村昌平や新藤兼人が演出してたら、正に「人間性」が滲み出る映画になったんじゃないかと夢想してしまいます。


劇中、音楽(というか歌)が観客を圧倒する場面があるのですが、作曲がパティ・スミスと知って納得。映画が音楽に嫉妬する瞬間が克明に刻みつけられていて、いささか残酷。
[ 2014/06/22 04:26 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら