メモ

忘れっぽいです

『三姉妹 雲南の子』『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』

・『三姉妹 雲南の子
http://moviola.jp/sanshimai/

監督:ワン・ビン(『鉄西区』『無言歌』)



数年前にようやく電気が通ったという、標高3200メートルの高地にある貧しい村。
母は家を捨て、父は出稼ぎでほとんど家に居ない、10歳、6歳、4歳の幼い三姉妹。一人っ子政策に加え、労働力となる男が尊ばれる村社会の中、何にも庇護されず、ただただ生きる三姉妹。彼女たちを、淡々と撮影していくドキュメンタリー。

そんな題材にも関わらず、「暗い」という事も無く、「かわいそう」という安易な同情も抱かせない。
かといって、質素な生活を尊ぶ、だとか、中国や世界の社会批判、といった主張も見当たらない。
シンプルに、状況の中での日常、が映し出されるだけの、大変に力強い映画でした。


新潟ではなかなか上映されないタイプの作品ですが、キネ旬ベストテン特集上映のおかげで映画館で見られて有り難い。
http://www.kinenote.com/main/kinejun_best10/2013/event/
ワン・ビン監督作は感情移入させる/感情操作する物ではなく、ただ単に「見つめる」もしくは「見届ける」事をハードコアに強いる作品だから、映画館じゃないと集中力が維持できないのよね。



・『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI
http://mogura-movie.com

監督:三池崇史
脚本:宮藤官九郎
出演:生田斗真、堤真一、仲里依紗、山田孝之、岡村隆史、上地雄輔



今年三本の映画が公開予定の三池監督、最初の一本。
物語の辻褄を合わるより、どうせ全て作り物なのだから盛大に見栄を切って面白い嘘を吐きまくってやろう。という気概に満ちた三池汁100%の一発目でした。
個人的には『十三人の刺客』『忍たま乱太郎』以来の快作、という感じ。

役者以外フルCG合成処理の上地雄輔が生田斗真をバイク誘拐するデジタルなシーンの美しさと、それとは正反対にフィルム撮影のようなルックの生田斗真が堤真一の侠気に惚れるアナログなシーンの美しさが、一つの映画の中で平然と同居。
手塚漫画のような縦横無尽さでシリアスとデフォルメが交錯する、この見事なダイナミズムに満ちた映像を今の日本で易々と成立させるのは、三池監督をおいて他に居ないように思います。

俳優陣も素晴らしく、公式サイトTOPに映っている10人以上のメンツ全員が忘れ難い怪演を見せてくれます。脚本は本当にデタラメでクドカンはやっぱり映画向きに思えない(ファッション童貞な思想も好かん)のですが、隙だらけの物語だからこそ監督と役者が好き放題できている、と思うと、コレはコレで良いのかな、と思います。
[ 2014/02/21 19:40 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら