メモ

忘れっぽいです

『ブリングリング』『ヌイグルマーZ』

・『ブリングリング
http://blingring.jp

監督、脚本:ソフィア・コッポラ
出演:ケイティ・チャン、イズラエル・ブルサール、エマ・ワトソン



ガス・ヴァン・サントやデヴィッド・フィンチャーの作品に参加してきた撮影監督ハリス・サヴィデス(本作が遺作)によるハリウッドセレブ界隈を映し出すギラギラしたラグジュアリーなビジュアルと、ノートPC内蔵Webカメラで撮影されたチープなビジュアルを、平然と並列させる映像。
素晴らしい役者のアンサンブルを堪能させながら、何も語らない物語。
全てが軽薄で、全く持って素晴らしい、ソフィア・コッポラらしいとしか言いようの無い傑作。

学校に通わせず家庭学習で『ザ・シークレット』引き寄せの法則を教え込む母親と、その娘エマ・ワトソンの母娘描写は、数あるスピリチュアル系アレな人描写の中でも出色の出来。マジで怖いです。古典的ホラー映画の、完璧なアップ・トゥ・デイトだと思いました。
狂気は無いけれども狂信的に娘に甘い母親は、真に現代的な『キャリー』の母親。娘の方は、無自覚な『フランケンシュタイン』の怪物。そして二人とも、(バンドじゃなくて映画の方の)『ホワイト・ゾンビ』の奴隷化したゾンビみたい。ただ、そのゾンビの主人であるベラ・ルゴシが存在しない、何に操られているのか分からない、むしろ何が操っている訳でもない、という点が、正しく現在だなぁと思います。



・『ヌイグルマーZ
http://ngz-movie.com

監督、脚本:井口昇
脚本:継田淳
原作:大槻ケンヂ
出演:中川翔子、武田梨奈、市道真央



井口昇監督作は、その良さを理解しつつも、『恋する幼虫』以外は好きになれずにいました。でも今回はもう、好きどころじゃないです。ラブです。冷静に見る事が出来ません。


何故なら、素晴らしい身体能力を持ちながら、初主演の『ハイキック・ガール!』からずっとずっと出演作に恵まれなかった武田梨奈の本領、アクションヒーロー性が、遂に発揮されたからです。これだよ。俺はコレが見たかったんだよ。何年もこの時を待っていただけに、そのカタルシスはハンパ無く、武田梨奈が出てる全シーンで泣いてしまいました。

そして、市道真央。
彼女がゴーカイイエローをやっている『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』を見て即座にイメージDVDを購入!という中学生男子の様なハマり方をしてしまったのですが、彼女もやはり映画では出演作にイマイチ恵まれていませんでした。
でも今回は輝いてた。とてもユルい映画なので全員デフォルメされた、言うなれば馬鹿げた演技をしているのですが、市道真央はデフォルメ演技の中に絶妙な巧さの泣き芝居を加え、この映画の感動を一手に引き受けていた感があります。

武田梨奈と市道真央が並ぶショットは、俺にとって現在最高のアクション/特撮/ジャンル女優の夢の共演だったので、号泣するしかありませんでした。このツーショットを拝むために、もう一度映画館で見るし、ブルーレイも買います。


他のキャストも井口昇監督の手によってそのジャンル映画資質を完全開花。中川翔子の構えの素晴らしさ、斎藤工のオーケン感、高木古都の醸し出す戦隊モノ女性幹部感、どれも良かった。特に高木古都は、こんな逸材が居たのかと驚きました。『熱いぞ!猫ヶ谷!!』に出てた娘か。


挿入歌として特撮の曲をふんだんに使っており、特に三柴理のドラマティックなピアノは映画との相性が抜群で、あまりに気持ちよくて腰が抜けました。人を選ぶ映画ですが、筋少や特撮ファンには、是非映画館で見て欲しいな、と思います。
[ 2014/01/30 20:14 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら