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『ある愛へと続く旅』『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』

・『ある愛へと続く旅
http://www.aru-ai.com

監督、脚本:セルジオ・カステリット(『赤いアモーレ』)
原作、脚本:マルガレート・マッツァンティーニ
出演:ペネロペ・クルス、エミール・ハーシュ



不妊、代理出産という夫婦問題と、ボスニア紛争が絡み合う、悲劇であり恋愛劇であり家族劇。

いかにも90年代の若者らしくカート・コバーンのポスターが貼られ、ニルヴァーナが流れている部屋。その窓から見える景色の遥か向こうで爆撃が起こっている、というシーンを見ると、僕がギター小僧のお約束としてスメルズ・ライク・ティーンスピリットのリフを弾いていた頃にも戦争でバカスカ人が死んでいて、今なおそれは続いている、という当たり前の事実を改めて突き付けられます。

見終わってから思い返すと重い物語なのですが、音楽の使い方の分かり易さや、テンポよく進む構成のお陰で、映画自体は軽やかでとても見やすいです。『悲しみのミルク』『デザート・フラワー』、そして傑作『灼熱の魂』など近しいテーマを持つ映画は多々ありますが、その中でも本作は、かなりとっつきやすい仕上がり。(こういう言い方はあまり良くないですが)この手の「戦争に翻弄される女の運命」映画の驚愕の展開は、その一年で見た映画の中でもトップクラスの衝撃を味わえるので、単純に映画体験としてハンパなく面白いです、インタレスティングという意味で。そんな中でも本作は、入門編としてオススメです。




・『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』二回目
http://www.idolmaster-anime.jp

監督:錦織敦史
脚本:錦織敦史、高橋龍也


スタッフロールの「能登有沙」の文字が一番のサプライズでした。

という感想でお茶を濁しても良いのですが、折角のアイマス映画だからと素直に感想書いたら、長文で文句タラタラになってしまいました。このブログでは、あまり映画に文句つけない方針なのでバッサリ切り捨てて、個人的に致命的だと思う二点だけ、挙げておきます。褒めてはいないので、素直に映画を楽しめた人は見ない方がよろしいかと思います。

以下、追記に。



致命的な所、一つ目。登場人物が心情や状況を全て言葉で説明してしまう。

具体例を挙げます。
アリーナの下見シークエンス、春香と可奈が一通り自分の意見をブチ撒けた後、伊織が志保に言うセリフ。
「あなたはどうなの?春香も可奈もどうしたいかを言っただけよ。言いたい事があるなら、言うべきよ。それを聞くために、春香はあそこで待ってる」
正確には覚えてませんが、こんな感じです。いおりんの解説マジ親切、とピンクで書き込みたくなるくらい、志保の現状と心情から春香の立ち位置に至るまでご丁寧に説明してくれます。
普通に演出するなら、「あなたはどうなの?」のヒトコトと目線を送る演技だけで充分だと思いますが、不必要に饒舌。馬鹿馬鹿しくて笑ってしまいました。

アイドル全員にセリフを分け与える必要があるので、言葉が増えるのは致し方ないと思います。ファンは少しでも多くの声を聞きたいですから、歓迎しても良いくらいです(僕が好きなプリキュアオールスターズもそういう映画です)。

問題は、複数人が似たような言葉が重ねてしまい焦点がボヤける事。そして、言葉と映像で二重に物事を説明するので冗長に感じられる事。何より、映像作品として退屈になる事です(もっとも冗長さに関しては、ライブ本番までのタイムリミットが全く感じられない事も大きいですが)。

「言葉の多さ」で言えば、アニマスと同じく高橋龍也が脚本を担当している実写版『ライトノベルの楽しい書き方』も、会話劇な上に、ラノベを延々読み上げるモノローグまである、凄まじい言葉量の映画でした。
でもあの映画は、前景と後景を使った演出を意識的に多様し、映像も会話も重層的にしていく、映像作品として退屈させない工夫がありました。

アイマス映画だって、合宿が終わるまではとても良かったのです。765組と研修生組それぞれが何を言っても何をやっても対比が生まれ、彼女たちがアイドルとして過ごしてきた時間の奥行きが豊かに映し出されます。

しかしその後のイザコザは、分かり切った心情吐露を繰り返し、発言者以外はうつむいてる、そんな平坦な光景、目をつぶっていても想像できるような退屈な光景が、延々と続くばかり。

イザコザが解決する会話も、橋の上でほとんど終わってるのに、わざわざアリーナに移動して、さらにアリーナの外でもダラダラと話し続ける。あげく土手を歩いて「サイリウムみたいー」って、何だそれ。

その後に続く、千早がポストに手紙を投函するシーンは、テレビシリーズを見てきた人にとって、この映画屈指の感動ポイントに成り得る瞬間です。あの手紙を投函した瞬間、千早が抑圧してきた時間が真に動き出すのですから、丁寧に演出して然るべきです。にも関わらず、延々と続く、焦点のボヤけた会話のついでに、何となく投函してしまう。映像的に、ポスト内にカメラを置くという閉塞感に満ちた画(チケット送っても母親来ないんじゃないかって雰囲気)にしているのも疑問です。

結局長々と書いてるな、うう。
致命的ポイント一点目は言い換えると、読む気にならない長文ブログみたいな映画だ、という事になりますね。今、自分で文章読み返して思いました。



そして、致命的だと思う二つ目の点は、作劇と映像のクライマックスが一致していない事です。

この映画が描いてきた研修生の子たちと春香の物語は、アリーナ下見の時点で解決してしまい、ライブシーンに全く寄与しません。

言いたい事言って、みんな仲良くなりました、で彼女たちの物語が終わっちゃ駄目でしょう。
ミニライブや練習でつまずいた箇所を事前にしっかり提示しておけば、本番でその難所を見事にこなす事で彼女たちの成長を具体的に描き出せるのに、そういった作劇を全くしていません。

それどころか、研修生たちのダンスは間奏で若干スポットライトが当たる程度で、後はぴょんぴょん飛び跳ねるばかり。正直、簡単そうに見えるし、作画も不安定だし、こんなダンスの為に二時間近く費やして来たのだと思うと、馬鹿馬鹿しくなります。

難所の前に軽く志保に目をやる伊織のインサートだとか、見事ダンスを決めた候補生たちを見た春香がひときわ大きく微笑む、なんてカットがあったら、現状のクオリティでもクライマックスとして感動出来たし、満足出来たと思います(個人的な願望を言えば、バラのコサージュをカメラに向かってアピールする竜宮小町、なんて画があったら嬉しかったな)。

ですが実際は、ただただ一曲踊りっぱなしにしたい、という目的の達成に精一杯な、貧相な画があるだけです。実際のライブ会場ならともかく、わざわざ映画館で豆粒サイズのアイドルが跳ねてるのを見せられても、あまり楽しくありません。僕には、アニマスライブ回の、止め画でも輝いているアイドルの方が魅力的に見えます。

hibiki.jpg
響かわいい。




そんな感じです。
でもまあ、貶すほどの映画だとは思っていません。むしろこの程度の事は、八割九割の映画を見ながらいつも思っています。このブログにわざわざ書かないだけで、言葉で説明しすぎな映画も、作劇と映像のクライマックスが一致しない映画も、毎週のように出会います。

映画アイマスは、高水準な作品が続く近年の深夜アニメ映画の一つとして、充分及第点です。ソフト化で諸々の修正も入って、より良くなるでしょう。

それより何より、そもそもアイマスは不足した部分をプロデューサー自身が補ってこそ輝くコンテンツです。公式に振り回され、良かった所も悪かった所もみんなまとめて話し合ったり、独り妄想を膨らませたりするのが、アイマスの楽しみです。この映画もそうやって楽しむべきでしょう。僕も(ドキプリ最終回が薄れるほど)一日中アイマス映画の事を考えたりして、久しぶりにアイマスを堪能できました。
[ 2014/01/28 10:49 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(6)
アイマス劇場版の感想いろいろ見て回ってますが、後半は評価分かれますね。
[ 2014/01/29 23:09 ] [ 編集 ]
合宿シーンがアイマスファンにとって完璧な湯加減なだけに、後半で冷や水ぶっかけられた気分になる人が増えるのは仕方ない気がします。
逆にアイマス世界を知らない人が見たら、合宿シーンは何もなく退屈で、後半は面白い、と思うかもしれませんね。
[ 2014/01/29 23:54 ] [ 編集 ]
前半の脚本は高橋氏が、後半は錦織監督が書いたらしい。それでテイスト違うのかも。
[ 2014/01/30 02:11 ] [ 編集 ]
本作に関するインタビューや公式記事を全く読んでいないので、その情報の真偽は分かりませんが、演出姿勢を前半と後半で意図的に変えているので、脚本も前半と後半で分担するのは有り得る話ですね。
[ 2014/01/30 06:02 ] [ 編集 ]
おそらく普通の人生を生きてる私にとっては生涯見る事のない映画、もし見てたらひどく退屈したでしょう。アイマスPであった私には映画としてアレでも、見る価値があるのが悩ましい作品です。見終わったあとブルグ13の喫煙所で一服しながら千早はsonnyのプロモでしょうけどZEIISレンズなのかいい娘だとかつぶやいて口直しにもう一本別の映画を見にいったという境界線上の映画でした。
[ 2014/01/30 20:13 ] [ 編集 ]
それでもUKCPには楽しめるディテールがあって羨ましいですよ。本文の方ではニコマス周りの人が見るだろうからフォロー入れたりしてますが、本心を言うと、僕は楽しめる細部も無く、ただただ退屈な映画でした。

あ、サイリウムの土手は、かつてチャリンコで職安行く時に通っていたから、出てきてちょっと嬉し恥ずかしだったなw
[ 2014/01/30 20:27 ] [ 編集 ]
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Author:かりふら


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