メモ

忘れっぽいです

フリーDL曲 2013/7/13

HI by Recycle Culture




・『ホーリー・モーターズ
http://www.holymotors.jp

 「映像の力に自覚的か」「映像の持つ暴力性に自覚的か」という事を、最近、映画を見ながらいつも考えています。映像にとって、視聴者の首根っこを掴んで強制的に感情を操るのは、とても簡単なお仕事です。例えば、人間が自殺するシーンがあれば、悲壮な表情を映せば観客は同情するだろうし、風景の一部分として提示すれば単なる情報として冷酷に受け取らせる事も出来る。映像はとても強力で、恐ろしい存在です。

 『ホーリー・モーターズ』は、徹底的に映像の力に自覚的です。美しいカメラ移動で観客の心を高揚させた直後、唐突に暴力的な行為を見せてドン引きさせる、といった具合に、映像でもって観客の感情を振り回し続けます。



 ゴダールは『ゴダール・ソシアリスム』で、ホームビデオの様な低画質映像も、デジタルHDの鮮明な映像も、並列に扱ってみせました。『ホーリー・モーターズ』のカラックスは更に、遠赤外線カメラも、VFXも、データモッシングまでも並列に扱い、それぞれの映像が持つ暴力性を存分に見せつけます。もちろん、映像が持つ暴力性が発揮されるのは、ネガティブなシーンだけではありません。映像の暴力性ゆえに思わぬ笑いが生まれるシーンは、とても感動的です。

 前作『ポーラX』と短編『メルド』は正直イマイチでしたが、今回は、今までの集大成であり、カラックス監督が一つ上のステージに立った記念碑になるんじゃないでしょうか。傑作です。
[ 2013/07/14 00:28 ] フリーDL曲 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら