メモ

忘れっぽいです

見たい映画list

レンタル屋やYouTubeで見つけたら確保 or チェックしたい映画リスト、兼、広告対策。適時更新。
フォールアウト4、全勢力でメインクエストクリア。分かっちゃいたけど、やっぱ今年のベストゲームだわ。

女優
  • 夏ノ日、君ノ声(荒川ちか、古畑星夏)
  • 迷宮カフェ(荒川ちか)
  • 劇場版 媚空 ビクウ(秋元才加)
  • ギャラクシー街道(秋元才加)

男優
  • この国の空(長谷川博己)

日本
  • その前夜 (1939年、萩原遼監督、梶原金八脚本、原案山中貞雄)
  • 悪魔の手毬唄 (1961年、高倉健、渡辺邦男監督、原作とかけ離れ) 
  • 南太平洋波高し (1962年、渡辺邦男監督)
  • 喜劇 深夜族 (1969年、渡辺祐介監督、宮川一郎森崎東脚本、伴淳、緑魔子、財津一郎、桜井浩子)
  • 日本製少年 (1995年、及川中監督、sm9450740)
  • 紅顔の密使(加藤泰監督)
  • 大坂城物語(稲垣浩監督、三船敏郎、円谷英二特撮)
  • 男嫌い(木下亮監督、越路深雪/淡路恵子/岸田今日子/横山道代)
  • 肉体の学校(木下亮監督、岸田今日子)
  • 悪魔が呼んでいる(山本迪夫監督、酒井和歌子/北林谷栄)
  • 花と嵐とギャング(石井輝男監督)
  • わたしを深く埋めて(井上梅次監督脚本)
  • 野性号の航海 翔べ 怪鳥モアのように(1978年、角川春樹モノ)
  • BELLRING少女ハートの6次元ギャラクシー

アメリカ
  • ドリーの冒険(グリフィス)
  • 世界の英雄(グリフィス)
  • ミスター・アーカディン "Mr. Arkadin" (1955年、ウェルズ)
  • 帝国ホテル "Hotel Imperial" (1926年、ポーラ・ネグリ)
  • ハレルヤ・ザ・ヒル(アドルファス・メカス監督)
  • 囚われの野生女 "Captive Wild Woman" (1943年、ジョン・キャラダイン/イヴリン・アンカース、40sジャンル映画の女ターザン系女優アクアネッタがゴリラ化する映画)
  • ジャングルの妖女 "Jungle Woman" (1944年、『囚われの野生女』の続編、wikipediaなどでジュリー・ロンドンの映画デビュー作とされてるけどソレは同年公開の『ナボンガ』)
  • 魔法の剣 "The Magic Sword" (1962年、B級巨大生物モノ専門監督バート・I・ゴードンの珍しく普通そうな映画)
  • 駆逐艦ベッドフォード作戦(1965年、博士の異常な愛情/未知への飛行系)
  • The Wild World Of Batwoman (1966年、ジェリー・ウォーレン監督)
  • ドラキュラ対フランケンシュタイン(1971年)

フランス
  • 世界の終り "La fin du monde" (1930年、アベル・ガンス監督)
  • Comme la lune (1977年、『小さな悪の華』ジョエル・セリア監督脚本)
  • ふくろうの叫び(シャブロル、sm17580345)

イギリス
  • 竜宮城 "THE MYSTERIOUS ISLAND" (ヴェルヌ「神秘の島」、1929年、ルシアン・ハバード監督)
  • イギリスは占領された!? "IT HAPPENED HERE" (1964年)
  • 火星人地球大襲撃 "Quatermass and the Pit" (1967年)
  • スティービー(スティーヴィー・スミス伝記映画、1978年)

ホラー
  • 悪魔の狂暴パニック "Blue Sunshine" (1978年、『スクワーム』ジェフ・リーバーマン監督脚本)
  • 13日の金曜日 序章 "JUST BEFORE DAWN" (1980年、ジェフ・リーバーマン監督)
  • ゾンビッド ティーンエイジ・ゾンビの恐怖 (1959年、ジェリー・ウォーレン監督)
SF
  • 空気の無くなる日(日本、1949年製作)
  • Target Earth (1954年、ロボット造形/チンタラ階段昇って逃げるシーン面白い)
  • 暗闇の悪魔 大頭人の襲来 "Invasion Of The Saucer Men" (1957年、ランコーポレーション発売版はエイリアンvs牛シーン無し)
  • 性本能と原爆戦 "Panic in Year Zero!" (1962年、レイ・ミランド監督主演、日本配給大蔵映画なタイトル)
  • イカリエ号 XB1 "ikarie XB1" (チェコスロヴァキア初のSF、1963年、スタニスワフ・レム原作)
  • 惑星からの侵略 "I CRIMINALI DELLA GALASSIA" (イタリアンなカラフルSF、1965年、アンソニー・ドーソン(アントニオ・マルゲリーティ)監督)
  • 怪奇!呪いの生体実験(1966年、元ナチマッドサイエンティスト物、ラストsm4367389)
  • リモート・コントロール ビデオエイリアンの侵略 "EMOTE CONTROL" (1987年、ジェフ・リーバーマン監督脚本)

ポルノ
  • ズームイン暴行団地(黒沢直輔監督、桂千穂脚本)

テレビ
  • 戦慄の第四帝国 "SHADOW ON THE LAND" (1968年、独裁政権下の近未来米国レジスタンス物、『バニシング・ポイント』のリチャード・C・サラフィアン監督)
  • Pot Luck (イギリス、1978年、デレク・ニモ出演)
  • おてんばルッチー "Lucie, postrach ulice" (チェコ西独、1980年、『イカリエ号XB1』インドジヒ・ ポラーク監督、オタ・ホフマン原作、ビデオ版日本語吹替:清水マリ滝口順平増岡弘)
  • 死者との結婚(テレ朝/日活、藤田敏八監督)
  • オシャレ泥棒(TBS、宮沢りえ/中嶋朋子/西尾麻里/稲川淳二、中森明夫原作)
  • 宮沢りえの「悪魔をやっつけろ!」(TBS、宮沢りえ、監督脚本『オシャレ泥棒』と同じ)
[ 2015/12/15 15:40 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

2015年見た映画、旧作

印象に残った作品をメモ。2014年以前の旧作、あとゲームとアニメ。


荒馬と女(1961年、米、ジョン・ヒューストン監督)
ハッピー・エンドの後、男と女はどうなるのだろう。かつてあれだけ感情をぶつけ合った二人が、もはや何にも情熱を燃やす事無く、ただ日々をやり過ごすように平穏に生きるのだとしたら、それは生きながらに死んでいるのと何が違うのか。映画スターは、セルロイドの英雄は、人々の記憶から消え去るまで、緩慢な自殺を繰り返す無間地獄を生かされ続けるのか。
そんな事を思わずにいられない、ハッピー・エンドなのにどんよりとした後味を残すモンロー映画。何も知らずに見てどんよりした後で、マリリン・モンローとクラーク・ゲーブルの遺作だと知って更にどんよりしました。コレ、見方によっては「喚き散らすマリリン・モンローが男たちを去勢していく恐怖映画」になるよなぁと思って、もひとつどんよりしました。


モノリスの怪物 宇宙からの脅威(1957年、米、ジョン・シャーウッド監督)

砂漠に落下した黒曜石を思わす隕石。それは触れた人間を石化させる性質を持っていた。さらに隕石は水に濡れると巨大化。際限なく拡散していく、、、という事は、このままでは街が危ない!
という楽しい設定をオーソドックスな語り口で見せてくれます。今年は50年代の低予算SFを色々と見て、そのキッチュさを楽しんでいたのですが、本作はストレートに良く出来た上質SF。オチも良いんだ。


Village of the Giants(1965年、米、バート・I・ゴードン監督)

天才少年(演じるは子役時代のロン・ハワード)が生物を巨大化させる薬を発明。最初は猫やアヒルが大きくなる程度だから良かったものの、アタマの悪い若者たちが巨大化し、街を支配しようと企んでサア大変。というお話をひたすら牧歌的に描く微笑ましい映画。
巨大アヒルがダンスホールで音楽に合わせてお尻フリフリしたり、巨女がおっぱいの谷間に村人を挟んで踊ったり、我々の思う「アタマ悪い映画」を徹底実践してくれます。
監督は、その映画の多くが生物巨大化モノなので好事家から「Mr. BIG」の愛称で知られるバート・I・ゴードン。『戦慄!プルトニウム人間』みたいな秀作も、本作のようなポンコツ度数高めな作品も、等しく楽しく撮ってる感じが嬉しいです。


マップ・トゥ・ザ・スターズ(2014年、米加仏独、デヴィッド・クローネンバーグ監督)
高慢で気分屋、神経過敏で自意識過剰、オーディションに落ちてエージェントに当たり散らし、幻覚に悩まされ心理士に頼りきり。そんな、庶民の考えるハリウッド糞セレブをストレートに映像化した現在形ハリウッド・バビロン。七面倒な映画が二作続いたクローネンバーグですが、今回は分かりやすく悪趣味で笑えるサタイアです。
本作を見た誰もが思う事でしょうが、恥も外聞もないクソセレブを演じるジュリアン・ムーアの演技が凄いです。それを吹き替える日本語吹替版の山像かおりの演技も凄いです。


自由が丘で(2014年、韓、ホン・サンス監督)

韓国の地で、不慣れな英語を使いながら会話を楽しむ日本人加瀬亮と地元民たち。
「時間」から逃れられない表現媒体である映画で、敢えてランダムに時系列をシャッフルし「時間」にあがなう構成で「時間」と戯れるホン・サンス監督。
登場人物にも映画自体にも不自由を仕掛け、不自由があるからこそ生まれるコミュニケーションを朗らかに肯定する。何も美化しないし、卑下もしない。この映画と観客の間にある不自由を、楽しむも拒むも貴方の自由。


釈迦(1961年、日、三隅研次監督)
東映アニメーションの『手塚治虫のブッダ』は酷い映画ですが、動物映画としてはなかなか愉快だったので、大映製作70mmフィルム大作のコイツはどうか、と見てみたら、やっぱり動物映画で嬉しかった一作。クストリッツァ映画ばりに自然な演技を魅せるシカちゃんや、映画内の最重要エピソードとなるゾウさんの静止芸に頬が緩みました。
とはいえ『手塚治虫のブッダ』と違って、映画自体は真っ当に面白くて、撮影所システムが生きていた時代の映画の強さを感じさせます。シッダールタが悟りを開くまでを前半で描き、後半はその教えを信じる者や敵対するダイバダッタのエピソードをオムニバス的に展開。おかげで重厚すぎない、軽やかな足取りの娯楽大作となっています。


妻たちの性体験 夫の目の前で、今・・・(1980年、日、小沼勝監督)
日活ロマンポルノはほとんど見ていなかったのですが、動画配信サイトU-NEXTが配信開始してくれたので幾つか見る事が出来ました。『一条さゆり 濡れた欲情』などの有名作はもちろん素晴らしかったのですが、思いのほか忘れ難い印象を残したのがコレ。
妻が他人に犯されてるの見ると興奮します、という映画。クライマックス、突如現れた体育会系学生の集団が奥様をワッショイワッショイと担ぎ上げて行為に至るシーンのお祭り感覚が面白すぎます。それを見る旦那の、ブリーフ越しに浮き出る勃起チンポのキュートなフォルムも笑う。


リュウグウノツカイ(2014年、日、ウエダアツシ監督)

女子高生集団妊娠事件を描く、と言われると大仰な問題提起でもしそうに思えるけど、実際それを映画にしてみたところで、何が分かるでも、何が変わるでもない。ダルデンヌ兄弟の映画のように、観客が勝手に教訓めいた物を受け取る余地も無い。その「何も掴み取れない」という事実から逃げ出さない、強く美しい映画。
何か分かった気になって、事件にそれなりのテーマを加味して提示する事も出来るのでしょうが、それではワイドショーのコメンテーターの様に軽薄な映画になってしまいます。それでは美しくない。
ただ、無謀で無敵な女の子たちの姿を映し出す。それだけでいい。彼女たちの行いを誰が裁けましょう。


Seventh Code(2014年、日、黒沢清監督)
エンディングで前田敦子がとある詩を叫んだ直後の、どこに視線を向けるべきか迷い続ける、とんでもなく哀しく、ほのかに笑みを感じさせる表情。その表情一発で、とても大切な映画になりました。
映画全体も、ちょっと安易な形容ですが日活無国籍アクション+ノワール系ゴダールといった感じの、心地よい黒沢清印のジャンル映画で、良いショット満載。見返すたびに新たな細部の発見があります。ブルーレイで見たいけど、現状DVD版しか無いのが悲しい。



ゲーム
Rockband 4
久しぶりのナンバリングタイトル、そして新世代機で初のRockbandという事で、徹底的に機能を削ってシンプルに徹した新作。コアなファンには食い足りないですが、いたずらに特殊コントローラが増えたり、膨大なDLC楽曲の有無でプレイヤー間に垣根が生じる事を考えれば、キーボードやオンラインプレイのオミットは悪い判断では無いのでしょう。新しい事は何も無いですが、やっぱり面白いし、時折プレイしたくなります。しかし相変わらずキャラカスタマイズが物足りないっすね。あと、DLC単品でもいいからGreen Grass and High Tides配信して欲しい。

ウィッチャー3
たった一つの大切な物を守り抜くために総力を結集する攻城戦の高揚、最終決戦の地へ馬を駆ける緊張。ストーリーテリングとゲームプレイの盛り上がりが正しく一致する、稀有なゲームでした。ハーフライフ以降、ストーリーテリングとゲームプレイの融和はなかなか進化できずにいたように思います。が、本作でようやく新たな段階へ進んだのではないでしょうか。GOTY総ナメも妥当の傑作。

フォールアウト4
昨年のドラゴンエイジ:インクイジションも、今年のウィッチャー3も、前作からの進化が凄まじかったですが、そのワリを食った感があるのがフォールアウト最新作。クラフト要素は強化されたものの、基本いつものベゼスタゲーで新鮮味に欠けます。
でも、一番夢中になったのはフォールアウト4でした。やっぱり廃墟漁りはやめられない。とにかく続きがやりたくて睡眠が浅くなる毎日。200時間以上かけて全勢力のメインクエスト踏破して、ようやく落ち着いて眠れるようになりました。



アニメ
ゆるゆり さん☆ハイ!
アニメ一期二期の太田雅彦監督は、キャラを立てるのが上手いのは分かるけど品が無くてどうも苦手で、ラジオやライブDVDなどの中の人コンテンツと原作は何度もリピートしてるけど、アニメは一度しか見ていませんでした。
しかし今期の畑博之監督は上品で良いです。毎日2本の映画を見て、残りの時間はひたすらゆるゆり さん☆ハイ!をリピート再生する日々。ヒマだな俺。

ひだまりスケッチ 沙英・ヒロ 卒業編

引っ越しすると、ひだまりスケッチを見たくなります。今年は短期間に二回も引っ越すハメになって、やたらと見てました。特に一期と二期は何周した事か。
沙英・ヒロ 卒業編も、毎度泣いてしまうのですが、幾度となく見ました。元より後藤さんの事もあって思い入れの深い作品ですが、松来さんが亡くなって、より特別なものになってしまいましたね。
[ 2015/12/28 20:35 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

2015年見た映画、海外

印象に残った作品をメモ。海外作品と、ついでに各種動画配信サービス雑感。


インヒアレント・ヴァイス

ポール・トーマス・アンダーソン監督作にいつも居た、フィリップ・シーモア・ホフマンの不在。それを埋めるかのように本作に登場するジョシュ・ブローリンは、『殺しの分け前』のリー・マーヴィンのような風貌をしています。
殺しの分け前』という映画の中のリー・マーヴィンは、間違いなく主人公で、映画の中で自分を騙した人間を次々と殺していくのですが、見終わった後よくよく考えると死んでいく人間たちは足を滑らせたり、周囲の人間に撃たれたりで勝手に死んでいくばかり。彼が直接手をかけた人間は、実は一人も居なかった事に気づかされます。

殺しの分け前』のリー・マーヴィンは、実は観客と一部の登場人物にしか見えていない亡霊だったのでは、と思えるような不思議な存在です。
そして、『インヒアレント・ヴァイス』のジョシュ・ブローリン。彼は間違いなく映画内に実在する人間です。しかし、映画の最後に唐突に現れる、あの奇妙な言動を見せるジョシュ・ブローリンだけは、『殺しの分け前』のリー・マーヴィンと同じく、観客と主人公にだけ見えている亡霊のように思えます。それは、映画内では主人公にとっての、映画外では監督にとっての、もはや埋めようの無い欠けたピースを実存化させた、優しい亡霊なのではないか。自分に足りない物を補い、律してくれる、大切な人の亡霊。
というのは、多分に僕の願望が入った、過剰にセンチメンタルな解釈ですが、ついそんな事を思わせるくらい、「去り行く時間と人々」への諦観と温かな眼差しを湛えた映画です。まるで、ポール・トーマス・アンダーソンが亡き父に捧げた『ブギーナイツ』のよう。


ワイルド・スピード SKY MISSION

せめて映画の中では、叶わぬ夢を見たいのよ。


オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

車の中で電話する一人の男だけを映し続ける、才人スティーヴン・ナイト監督脚本の野心作。
何もかも捨て去り、結果など忘れたフリをして、生まれ直す。セリフを拾い出すと、主人公に託さんとするテーマを全て言葉で説明している事に気づくのですが(それこそ紀里谷和明『GOEMON』、辻仁成『フィラメント』ばりに)、演技/演出/脚本の妙によって自然な会話劇として成立。単なるワン・アイデア/ワン・シチュエーションの一発ネタに終わらない技巧派の秀作です。


エクストラ テレストリアル
グレイヴ・エンカウンターズ』のヴィシャス・ブラザーズ(コリン・ミニハン + スチュアート・オーティズ)映画。事が起きるまでは退屈だけど、一度UFOが出て来れば、後はエイリアンの大盤振る舞い、という『グレイヴ・エンカウンターズ』同様の構成。
やってみせる事は王道で既視感バリバリ、更に演出/映像面のチープさも目につくので貶す人が多いのも理解できますが、僕としては宇宙船内部もしっかり見せてくれるサービス精神や、ラストの『Xファイル』ネタ、そしてマイケル・アイアンサイドの出演が嬉しく、好ましい作品です。エンド・クレジットの選曲も心憎い。


ジェサベル
車椅子の女性が酷い目にあう「呪われた家モノ」かと思いきや、実は田舎のドロドロ因習モノ、というフックがなかなか楽しいホラー。地元民や土地から湧き出る不穏感が弱いけど、ブラムハウス製作映画としては充分な良作。日本か香港あたりの手練れホラー監督が演出していたら「傑作」に成り得たんじゃないかなー。


スター・ウォーズ フォースの覚醒
レイとフィンが出会った直後、TIEファイターの奇襲から逃げるシーンで「手を取ったり取られたり」を繰り返す、あの感じ。あの全く面白くないやりとりを「活劇的」と勘違いして嬉々としてやっちゃう感じが実にルーカスっぽくて、そういうダメな所まで完コピする姿勢に感心しました。ああいうシーンが生み出す「遅さ」があってこそ『スター・ウォーズ』になる、と作り手は理解してるし、実践も出来る。現在の米エンターテイメント業界のレベルの高さを思い知ります。
今回、新旧キャラのバトンタッチと『新たなる希望』の焼き直しに徹する事で、過去シリーズから引き摺っている枷の多くを外す事に成功し、身軽になりました。今回はルーカス印の『スター・ウォーズ』でしたが、次回はこのスタッフ陣のオリジナリティと真価が見える新たなる『スター・ウォーズ』が見られるのでは。


キングスマン
マシュー・ヴォーン監督の露悪表現は、汚いモノを汚いままでなく、キラキラに磨いて映し出す「気取り」が目に付いて、どうにも苦手でした。ちょっとダミアン・ハーストっぽいなーなんて思っていたのです。が、今回のクライマックスの花火は、僕のちょっとした好みなど軽々と超越するレベルで、あまりにも美しく露悪表現がキラキラ輝いていたので、マシュー・ヴォーン監督のやり方に素直に感心しました。


薄氷の殺人
「今の中国を写し取りたい」という監督の作意が鼻につく、などと偉そうな事を思いつつ見ていたのですが、クライマックスの花火で全て吹き飛ばされました。


ファッションキング

ファッションをネタにした王道『ベスト・キッド』系物語。やたらと凄いコンテストがある感じとか、大げさに盛りまくるファッション・バトルの描写とか、ミスター味っ子っぽくて楽しいです。学校の全校集会や体育祭がいちいちファッション・バトルの場になる無邪気で笑える前半に比べ、後半は割とハードな負け犬たちの挽歌になっていきますが、前半で培ったキャラ立ちのおかげで陰湿になりません。キャラとアイデアで丁寧に味付けされた王道、良作。


劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス
さらさらと美しく流れていくのに、混乱に満ちている、ムルナウ『サンライズ』の都会パートみたいな映画。


ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム

全編台詞ナシで展開される、ショーンたちによる牧場主救出劇。ファミリー映画をある程度劇場で見ていると(もしくは自分が子供の頃を思い出すと)、いかに子供の集中力が持続しないか身にしみて感じるのですが、本作は凄いです。子供がずっと楽しそうに見ている。しっかりリアクションも取る。その反応を見れば、この映画が傑作である事は間違いありませんし、僕も子供時代に見たかったな、と思います。
「私たちはしばしば、トーキー映画特有の台詞による心理的説明や合理的な起承転結を、うるさいものに感じることがある。まどろっこしくも感じ、事物や風景がもっと偶発的に、原因も理由もなく出現することを欲したりする」と巌谷國士氏が名著「映画 幻想の季節」に書いています(僕がジャンクな映画を好むのもこの理由が大きいのですが、それは置いといて)。
ある時期までのピクサーは「台詞による心理的説明や合理的な起承転結」さえも物凄く楽しく見せる、ウェルメイドな映画の権化でしたが、それでも「台詞による」説教臭さやメッセージ性の煩さが僅かながらありました。もちろん、ピクサーはそのちょっとうるさい説教やメッセージ性で、教訓を与えてくれる所があるからこそ幅広く親しまれているのですが、もし僕が捻くれたクソガキの頃ピクサー映画を見ていたら、その、ほんの少しの説教臭さを、「おはなしをしてあげよう」という教育的態度を敏感に感じ取って、親には「面白かったー」などと言いつつ、心のどこかがモヤモヤする気持ち悪さも持って帰っていただろうと思います。
しかし本作であれば、捻くれクソガキの僕もきっとシンプルに楽しんだ事でしょう。「台詞による」ことなく、初期ピクサー同様にウェルメイドな「心理的説明や合理的な起承転結」を映像で、しかも表情豊かなクレイアニメで見せてくれます。その態度は「おはなしをしてあげよう」ではなく、「いっしょにあそぼう」です。


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各種動画配信サービス雑感。洋画はどこも似た様なラインナップなので特に言う事ナシ。映画しか見ないのでテレビ番組やアニメの配信状況はよく知りません。

Hulu
一日の長もあって物量が充実。公開後一年程度のメジャー系中堅映画は結構入ってくるし、松竹系が割と強いので小津安二郎の有名作や山田洋次の古い作品、ウルトラマン映画がちょくちょくあって嬉しい。使い勝手やユーザーインターフェイスはイマイチ。吹替も少ない。他の動画配信サイトによほど見たいコンテンツがある時以外は、基本Huluに入ってます。

Netflix
後発だけあって数は少ないですが、リトルウィッチアカデミアを劇場公開と同時に配信したり、レンタル屋で新作扱いの映画が平然と並んでいたり、日本未ソフト化のマイリトルポニー劇場版が日本語吹替で配信されていたりと、油断できないラインナップ。変なドキュメンタリーが多いのも良いです。70年代NYのギャング文化からヒップホップ誕生に至るドキュメンタリー『ラブル・キングス』とか凄く面白かった。
日本語吹替作の多さ、料金体系の柔軟さも魅力。ユーザーインターフェイスも、アプリの使い勝手も一番良い。4K動画がTVにしか対応していないのが惜しい。5KのiMacで4K映画見られるなら永続会員確定なんだけど。

U-NEXT
月額料金は税抜1990円と高めだけど、その分毎月もらえる1000ポイントを消費してペイパービューの新作や有料作品を視聴可能。マッドマックスやビリギャルを他のサイトより遥かに早く見ることが出来ます。
ポイント不要の見放題作品も値段相応に多いです。全サービスで一番多いかも。東映系に強く、オールスターズNS3までの全プリキュア映画配信や、文太兄貴主演ヤクザ映画の数量はなかなかに圧巻です。日活映画も多く、最近さらに日活ロマンポルノもラインナップに加わりました。神代辰巳監督作があるのはU-NEXTだけでしょう。

dTV
月額税抜500円なのに時折すごい大盤振る舞いをするサービス。今はスターウォーズと男はつらいよシリーズ全作配信と恐ろしい事をしています。
かつてはSD画質オンリーでしたが、今の新規追加作品はどれもHD。シンプルに映画を見るだけなら一番良いサービスかも。僕はブラウザとの相性が悪いのであまり使いませんが。

Amazonプライムビデオ
こちらも月額換算すると安いのに、クレしんとドラ映画全作配信と恐ろしい事をしています。角川系に強いので、現在角川傘下の大映映画も豊富。Amazonプライムの付随サービスでこの個性的ラインナップは大したものだと思います。

GYAO!
広告は気持ち悪いけど、突如有名作やクラシックな名作を配信するので油断ならない存在。今も邦画ホラーに、Jホラーの礎とも言える『DOOR』シリーズと、日本を代表するスプラッタ(のポンコツな続編)『死霊の罠2』が並んでいます。やはり油断ならない、見なきゃ。パチモノ映画などのジャンクな作品群から自分好みの秀作を見つけ出すのも楽しいです。
[ 2015/12/29 13:25 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

2015年見た映画、日本

印象に残った作品をメモ。日本の映画と、今年のベスト10。それと、ベスト同人誌。


今年見た映画、ベスト10本。新作あんまり見てないので旧作も入ってます。

映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃
インヒアレント・ヴァイス
Seventh Code(2014年、日、黒沢清監督)
ワイルド・スピード SKY MISSION
自由が丘で(2014年、韓、ホン・サンス監督)
荒馬と女(1961年、米、ジョン・ヒューストン監督)
リュウグウノツカイ(2014年、日、ウエダアツシ監督)
劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス
やるっきゃ騎士
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分



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たまこちゃんとコックボー

王道少女成長物語。幻想にすがるしかない主人公の弱さを否定するのではなく、むしろ徹底した幻想を持って描き出す事で成長させる、技ありの一作。主人公は陰性なのに、映画はひたすらに明るく楽しい。エンド・クレジットの入り方の気持ち良さは今年屈指。


ラブ&ピース

楽曲がショボいのはともかく、音を張り上げるばかりの劇伴は品が無いし音色も残念だなー、と思っていたところでガツンと鳴り響く忌野清志郎!ズルイ!泣くわ。麻生久美子の常軌を逸した可愛さも狡い。


極道大戦争

三池崇史監督が「初心に戻って大暴れ」と発言しているにも関わらず、ビックリするほど面白くなくてビックリしました。やってる事は『極道戦国志 不動』と変わりないはずなのに、最初から最後まで小綺麗で、混沌が無くて。
ヤヤン・ルヒアンも、高島礼子をはじめとした豪華キャストも、一応存在する設定も物語も、映画の進行と共に易々と投げ捨てられ、最後に何も残さない。その潔さは良かったです。成海璃子が銅鑼を鳴らす瞬間も最高でした。
今年の三池監督は、『風に立つライオン』を皇族とご一緒に鑑賞する、というトピックがあった事も忘れられません。この振れ幅は、やはり唯一無二ですね。


やるっきゃ騎士

マンガ原作のライトなエロコメ映画。この系統の映画は、スタッフ自身が作品やジャンルを卑下しているようなヤル気ゼロ作品も多いのですが、本作はスタッフも演者も極めて誠実に題材に立ち向っています。
ただ、この系統の映画はどんなに作り手が誠実でも、受け手に見下されがちなのが悲しく、難しいところです。ポール・トーマス・アンダーソン映画は襟を正して見るクセに、マンガ原作だから/エロだから/コメディだからとナメてかかる。そんな態度は取るまい、と自戒を込めて思います。
それはともかく本作は、特に主演の中村倫也が凄まじいの一言。自分が演じるキャラへの理解力と、それを実践する演技力を併せ持ち、作品のレベルを一段も二段上げていく。その姿は、全く説得力の無い映画である実写版『進撃の巨人』後編をその演技でかろうじて成立させた長谷川博己を彷彿とさせるものがありました。
主人公だけでなく、凛とした表情と破顔一笑のギャップが最高にキュートなヒロインの遠藤新菜も、三枚目系キャラを嬉々として演じる柾木玲弥も柳英里紗も、演技の疎さが如何にもプロレスラーらしい味を出していて愛おしいアレクサンダー大塚も、登場人物みんな良いです。エンド・クレジットの、ジャッキー映画的なアレも嬉しい。


戦慄怪奇ファイル 超コワすぎ!FILE-01 恐怖降臨!コックリさん
ひねりがあって単純に面白い物語と設定を、いつものメンツが物理で殴ってストレートしてしまう。パワフルな新装開店一作目。


映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 サボテン大襲撃

クレしん映画において、秀逸なパロディは多々ありましたが、換骨堕胎にまで至った事はありませんでした(部分的には、木下恵介『破れ太鼓』を見事継承した『オトナ帝国』の回想シーンがありますが)。
しかし今回は、モンスター・パニックの王道をクレしん世界に落とし込む流麗な換骨奪胎を披露。『リオ・ブラボー』を『要塞警察』にして見せたジョン・カーペンターを、あの何を撮ってもべらぼうに面白かった頃のジョン・カーペンター映画を彷彿とさせる、上質な娯楽ジャンル映画となっています。
怖い部分は怖く、笑える所はキッチリ笑える。恐怖描写は『踊れ!アミーゴ!』も秀逸でしたが、アレはあまりにも笑いが無かった。今回の、恐怖描写をスクリーンの端に忍ばせつつ、全体としてはあくまでコミカルであり続ける姿勢には、とても好感が持てます。野原一家や春日部防衛隊の強固な関係性を弄らないよう、メキシコ地元民たちと行動を共にする事で人間関係の緊張を生み出す舞台作りも巧み。
個人的にはムトウユージ体制以降のクレしん映画でベスト。本郷みつる/原恵一/水島努演出の頃の水準に余裕で達していると思います。


映画Go!プリンセスプリキュア Go!Go!!豪華3本立て!!!
3DCGアニメーションの短編と中編には言いたいこともありますが、今回は初の試みなので、今後に期待しておきます。
座古明史監督の長編『パンプキン王国のたからもの』は、近年のプリキュア映画で僕が不満に思っていた事をことごとく払拭した秀作でした。『映画スマイルプリキュア』では(作り手が狙っているのか分かりませんが)グリフィス『散り行く花』を思わす仕草がありましたが、今回は監督が意図的にチャップリン『モダン・タイムス』のオマージュを挿入しており、ほんの少し映画的記憶に触れる楽しみもありました。
春やってたプリキュア映画『春のカーニバル』はファン・サービスとして良い所もあるし、こっちの思い入れ補正で勝手に何度も泣きましたけど、歌パート以外の苦痛度がハンパなかったので今年のワーストで。


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同人誌

髪を切る サークル:ポンポンブラック

髪を切る。ただそれだけの行為から垣間見える、人間十六夜咲夜と吸血鬼レミリア・スカーレット(と魔法使パチュリー・ノーリッジ)の矜持。
ただ咲夜とレミリアのお話であれば類型的なレミ咲本で、それはそれでもちろん大好物なのですが、観測者パチュリーの存在がこの本を、感情/情動を持つ肉体の命運を物語る本に書き換えます。構造と内容の一致に惚れ惚れしました。
[ 2015/12/30 03:45 ] 映画 | TB(0) | CM(0)
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Author:かりふら