メモ

忘れっぽいです

2015年1月公開注目映画

2014年のベストゲームは最高難易度でガッツリ遊び込んだ
"ドラゴンエイジ:インクイジション"
、、、かと思いましたが、ポンコツクレイジーでアグレッシブだけど女の子に対しては杉浦綾乃ばりに純情乙女な百合キャラの吹替に藤田咲を起用する神がかったキャスティングの
"ボーダーランズ プリシークエル"
に決めました、かりふらです。


2015年1月の公開映画から、気になる作品をピックアップ。
今月はゴダール最新作が月末公開ですが、やはり公開館少ないですね。
ヒューマントラストシネマ渋谷では毎年恒例の「未体験ゾーンの映画たち」が始まります。



1/6
シャークトパスVSプテラクーダ
http://www.interfilm.co.jp/shark_vs_ptera/
サメ+タコの「シャークトパス」と、プテラノドン+お魚の「プテラクーダ」がたたかう、いつものコーマン製作ケーブルテレビ映画。監督はコーマン門下で延々低予算映画を作り続ける、お馴染みケヴィン・オニール。「未体験ゾーンの映画たち」で上映。


1/9
96時間 レクイエム
http://www.foxmovies.jp/96hours/
リーアム・ニーソン無双シリーズ第三弾。前作同様オリヴィエ・メガトンが監督なので、また激しくカットを割るイマイチなアクション映画になりそうな。

トラッシュ! この街が輝く日まで
http://trashmovie.jp
ゴミ拾い生活をする少年たちの行動が街に希望をもたらす、というおはなし。『リトル・ダンサー』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』のスティーブン・ダルドリー監督、『ラブ・アクチュアリー』『パイレーツ・ロック』のリチャード・カーティス脚本。上手くいけばウェルメイドな感動良作になりそうな。


1/10
薄氷の殺人
http://www.thin-ice-murder.com
ベルリン国際映画祭で金熊賞と男優賞受賞の中国クライム・サスペンス映画。現在のアジア圏最注目女優グイ・ルンメイがファム・ファタールなヒロイン役。これは面白そうだなー。

シン・シティ 復習の女神
http://sincity.gaga.ne.jp/
ジェシカ・アルバとエヴァ・グリーンを同時に拝めるアメコミ原作&続編モノ。前作同様、原作者フランク・ミラーとロバート・ロドリゲスが共同監督。
evagreen.jpg
ジャンル映画ファンであればソソられずにいられない、アーシア・アルジェント系美女エヴァ・グリーン様(このポスターはいまいちアーシアっぽくないけど)。

美しき獣
ザン・カサヴェテス(ジョン・カサヴェテスの娘)初の長編劇映画監督作。人間男性と吸血鬼女性の、禁断の恋、そしてその関係を乱す妹、、、とジム・ジャームッシュ監督作『オンリー・ ラヴァーズ・レフト・アライヴ』+『トワイライト』なお話。「未体験ゾーンの映画たち」で上映。

オズ めざせ!エメラルドの国へ
http://finefilms.co.jp/oz/
オズの魔法使いアフターストーリー物CGアニメーション。ドロシーの造形が絶妙に田舎臭くて可愛い。『プレーンズ』シリーズのプラナ・スタジオ製作、監督はディズニー第二期黄金期組。日本語吹替キャストは坂本真綾、三木眞一郎、沢城みゆき等。

THE NEXT GENERATION パトレイバー 第7章
http://patlabor-nextgeneration.com/
実写版全7章シリーズの最終作は『機動警察パトレイバー2 the Movie』の後日談。監督は押井守。


1/17
ジャッジ 裁かれる判事
http://wwws.warnerbros.co.jp/thejudge/
ロバート・ダウニーJR、ロバート・デュバル、ヴィンセント・ドノフリオ、ビリー・ボブ・ソーントンと、豪華なキャスティングの法廷サスペンス。脚本は『グラン・トリノ』のニック・シェンク。

ナショナル・ギャラリー 英国の至宝
http://www.cetera.co.jp/treasure/
ワイズマン監督最新ドキュメンタリー。

烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE
http://tqg-vs-kyoryu.jp
小林靖子脚本なので安心して見られそう。それにしても参加声優のメンツが凄まじい。山口勝平、堀江由衣、鳥海浩輔、福山潤、久川綾、てらそままさき、小野坂昌也、森川智之、戸松遥、折笠愛、鈴木れい子って、超豪華だわ。

アップルシード アルファ
http://appleseedalpha.jp/
監督は過去作同様に荒牧伸志。個人的に、この手の映画のセリフは気恥ずかしくて苦手なのですが、これは脚本に
「プランBは何だ?」「あ?ねぇよそんなもん」
でお馴染み "God of War" のマリアンヌ・クラブジックを起用してるので、ちょっとは気を利かせてくれるかも。


1/23
ビッグ・アイズ
http://bigeyes.gaga.ne.jp/
ティム・バートン監督最新作。エイミー・アダムスとクリストフ・ヴァルツ主演。

タチャ 神の手
http://tazza2.jp/
サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル監督作。


1/24
ANNIE アニー
http://www.annie-movie.jp/
日本でも馴染み深いミュージカルを、『ハッシュパピー バスタブ島の少女』のクワベンジャネ・ウォレスとジェイミー・フォックス主演で映画化。キャメロン・ディアスが孤児院長役。監督は傑作ロマコメ『小悪魔はなぜモテる?!』『ステイ・フレンズ』のウィル・グラック。この人、キャメロン・ディアスと相性良さそうだよなー。

さよなら歌舞伎町
http://www.sayonara-kabukicho.com/
染谷将太、前田敦子主演。廣木隆一監督、荒井晴彦と中野太脚本。今の邦画のアツイ所を上手いコト掬い取ってきた布陣。


1/27
ネクロマンティック
ユルグ・ブットゲライト監督、懐かしの代表作のHDリマスターを「未体験ゾーンの映画たち」にて上映。4月に『ネクロマンティック』1&2と『死の王』がブルーレイ発売されるので、ついでに劇場公開という感じでしょうか。ちなみに俺のホラー映画ベストヒロインは『バタリアン リターンズ』の全身ピアス彼女と、『ネクロマンティック2』の健気かわいいヒロインです。
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モニカ・Mかわいい。俺のアイラインがっつり系好きは完全に『ネクロマンティック2』のせいだな。


1/30
エクソダス:神と王
http://www.foxmovies-jp.com/exodus/
リドリー・スコット最新作。


1/31
さらば、愛の言葉よ
http://godard3d.com/
ゴダール3D映画。"Adieu au Langage" という潔い原題に「愛の」なんて言葉を足してしまう邦題は野暮ったいなぁ。

WILD CARD ワイルドカード
http://wildcard-movie.com
ジェイソン・ステイサム主演、サイモン・ウェスト監督という『メカニック』『エクスペンダブルズ2』同様の布陣に、アクション監督はコリー・ユン。そして脚本は何と『大統領の陰謀』『遠すぎた橋』のウィリアム・ゴールドマン。『ドリームキャッチャー』以来の脚本作との事で、良い方に転んでも悪い方に転んでも楽しそうな作品。

13の選択
http://www.interfilm.co.jp/13nosentaku/
徐々にエスカレートしていく13の課題をクリアすると大金もらえますよぉ映画『レベル・サーティーン』の、アメリカ版リメイク。オリジナル版のキモとなっている、たとえ百戦錬磨のグロ映画視聴者でも無理な人は無理な生理的嫌悪を提供する「あの課題」がアメリカ版には無いので、どなた様も安心して見られますね。「未体験ゾーンの映画たち」で上映。

ガチバン NEW GENERATION
新主役を迎えたシリーズ22作目。スタッフは元木隆史監督、イケタニマサオ脚本と、安定の布陣。


[ 2015/01/02 12:19 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

『ゆるゆり なちゅやちゅみ!』『シン・シティ 復讐の女神』

・『ゆるゆり なちゅやちゅみ!
http://yuruyuri.com

監督:畑博之(『最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。』)
脚本:横手美智子(『クレヨンしんちゃん 超時空!嵐を呼ぶオラの花嫁』)
出演:三上枝織、大坪由佳、津田美波、大久保瑠美


以前、高岡まで行って見てきましたが、新潟でも公開開始したので二度目の鑑賞。電車シーンでのちなつスマイルを再びスクリーンで拝みたかったのです。

改めて見ると、強引に会話劇を進めたいが為の、不自然なダイアログが目立ちます。まあそんなモノは、キャラの(もしくは中の人の)魅力と、視聴者の一人ひとりのゆるゆりを尊ぶ気持ちがあれば、不問に出来ますが。

ロングショット多用の画作りと、的確なタイミングでのシーン移行は、上手いですし、品があります。ホレボレします。この監督さんの演出、好みだなぁ。このまま三期監督して欲しいです。



・『シン・シティ 復讐の女神』3D字幕
http://sincity.gaga.ne.jp

原題 "Sin City: A Dame to Kill For"
監督、脚本:フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス
出演:ミッキー・ローク、ジェシカ・アルバ、ジョシュ・ブローリン、エヴァ・グリーン、ロザリオ・ドーソン、ジョゼフ・ゴードン=レヴィット



映画の中の悪女はいつだって魅力的です。
僕が一番好きな悪女は、1932年の映画『』に出てくる娼婦サディ・トンプソン。性欲など捨て去ったつもりでいる年老いた敬虔な宣教師さえもオトしてしまう魔性の娼婦を、絶頂期のジョーン・クロフォードが演じています。
JoanCrawfordRAIN.jpg
恵まれているとは言えない育ちから大スターへとのし上がってきたジョーン・クロフォード。そのギラギラとした功名心はスターになっても止むことはなく、女優としての箔をつけたいが為に自分主演の文芸作『』をサミュエル・ゴールドウィンに作らせます。ジョーンの欲深さと、その願望を実現してしまうしたたかさは、近寄る者を狂わせる娼婦サディ・トンプソンと相性抜群でした。


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そんなマイ・ベスト悪女サディ・トンプソンに肉薄しそうな魔性の魅力を放っているのが、最近のエヴァ・グリーン。『300 帝国の進撃』でも完全に主役を喰い、映画を支配してしまうエロい敵幹部を演じていましたが、今回『シン・シティ 復讐の女神』でもまた、濃ゆいメンツが揃った豪華キャスト陣を霞ませる存在となっております。

惜しむらくは、この映画がいわゆるグランド・ホテル形式の群像劇である事。
「グランド・ホテル形式」の語源となった映画『グランド・ホテル』は登場人物の捌き方が巧みで、オールスターお祭り企画にもかかわらず、時代を超える傑作となりました。グレタ・ガルボとジョーン・クロフォードという二大女優はそれぞれに美味しい役で、登場時間の割合にも不満など感じることはありません。


が、ロバート・ロドリゲス映画には、そんなスマートさ求めるべくもなく。本作は登場人物が濃いばかりで「シン・シティ」という街の存在感がありません。グランド・ホテル形式というより、作品の質がバラバラな統一感を欠いた同人の合同誌のようです。

タランティーノであればその合同誌的な歪みを、むしろパルプ雑誌的な魅力として活かしてしまうのでしょうが、ロバート・ロドリゲスはヘンにお行儀が良いのでそうもいかず(前作『マチェーテ・キルズ』は珍しく、行儀が悪くて素晴らしかったのですが)。明らかに魔性の女エヴァ・グリーンのエピソードだけが際立っていました。ハンパにエピソードを繋げる構成にせず、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』みたくイキナリ別の映画になってしまう構成にしたら、もっと低俗な魅力が出たかもしれない、と夢想してしまいます。


とはいえ、キッチュなスタイルを狙ったアクション映画としては明らかに良作です。この手の映画は、例えば『BUNRAKU』のように「作り手のやりたい事」ばかりが前面に出たオナニー映画が多いので、

ちゃんと観客を意識して作っているだけでも嬉しいし、適度に残酷だし、エヴァ・グリーンは乳まるだし。楽しい映画です。エヴァ・グリーンは良い映画に当たりさえすれば、マイ・ベスト悪女になりそう。



・ジョーン・クロフォードと言えば思い浮かぶのは、機関車の窓の向こうの光景をウットリと見る、『失われた心』のワン・シーン。

今は「映画と観客の関係性」を映画内で描くと、メタや自己言及やノスタルジーばかり目立つ、品のない結果に終わる事が多いのに、かつてのハリウッドはこんなにもスウィートに昇華していたのか、とホレボレします。
[ 2015/01/15 08:26 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『ザ・レイド GOKUDO』

・『ザ・レイド GOKUDO
http://theraid-gokudo.jp

原題 "The Raid 2: Berandal"
監督、脚本、編集:ギャレス・エヴァンス(『ザ・レイド』)
出演:イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、松田龍平、遠藤憲一、北村一輝



前作『ザ・レイド』は、アクション映画の最新型にして、早くも金字塔となった感すらある、傑作です。
そんな映画の続編を安易に作ってしまえば、アクション増し増しだけど何の新鮮味も無い、ファン・サービスで終わる一作になっていたでしょうが、本作『ザ・レイド GOKUDO』は違いました。


前作の生活感あふれるスラム街ビルと打って変わって、今回の舞台は、極度に象徴化されたヤクザ/マフィア・ノワールの世界。現実感を捨て、様式美を重視した映像の中に、前作の主人公(とマッド・ドッグ)をブチ込んでしまった、とても挑戦的な続編です。様式美の中で過度なバイオレンスを展開させる世界観は、ニコラス・W・レフン監督の『オンリー・ゴッド』と近しい物があります。

しかし、世界観が近いとはいえ、概念的な世界観で概念的な物語を展開する『オンリー・ゴッド』と違い、『ザ・レイド GOKUDO』は、概念的な世界観でモノ凄く分かりやすい物語を展開してくれます(シュールな世界の中で直球ストーリーをやってしまう、という点で言えば、むしろホドロフスキー映画にこそ近いのかもしれません)。


シュールな映画は「登場人物が何したいのか分からん」という状況になりがちですが、本作はストーリーがシンプルなので、登場人物たちの行動動機もキチンと理解できます。観客は彼らの戦う理由を知っているから、アクション・シーンも燃えます。

しかもアクションをするのは前作同様、凄まじい連中なワケで。


ストーリーはシンプルだけど、様式美の中で様式美に満ちたアクションをしてイマイチ映画になった『キル・ビル vol.1』と違い、アクション・シーンをしっかり身体的に構成しているのも本作の良い所。

今回は特に、予備動作の見せ方が本当に上手い。人物が立ち上がる直前に、踏ん張る足のクローズアップをチラッと差し込んで、観客までも映像と同じタイミングで力ませてしまう。余程の手練れでなければ出来ない演出です。


映像設計と、映像の身体性。この二つを洗練された形で併せ持つアクション映画なんて、そうそうお目にかかれません。
映像設計だけならニコラス・W・レフン作品や『007 スカイフォール』も凄いけどフィジカルでは見劣りするし、ジョニー・トーや香港時代のジョン・ウーはそこまで洗練されていないし。ギャレス・エヴァンス監督は、替えのきかない得難い才能になりそうな気がします。今後も楽しみ。
[ 2015/01/16 22:29 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『嗤う分身』『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE』

・『嗤う分身
http://waraubunshin-espacesarou.com

原題 "The Double"
監督、脚本:リチャード・アイオアディ(『サブマリン』)
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ミア・ワシコウスカ



直球ドッペルゲンガー映画。
この手の作品は、映画の視点が本体サイドと分身サイドを行き来して観客をクラクラさせるモノが多いですが、本作は常に本体サイド視点で進む、分かりやすい作り。

ストーリーはシンプルですが、演出/美術/音響で観客を強烈なミステリーと酩酊感でクラクラさせてくれる、実に映画的な映画です。ディヴィッド・リンチの『イレイザーヘッド』を思わす硬質な悪夢が、徐々にジョン・ブアマン映画のような動的な悪夢へと移行していく動きのある構成も、軟体動物を思わすヌルリとした感触を映画に与えています。

この監督の前作『サブマリン』は、予告編見ただけでも分かる程に、思いっきりトリュフォー&ゴダールな映画でしたが、

今回も監督自身の映画趣味が炸裂。
監督が参考にしたと語る『イレイザーヘッド』『アルファビル』『悪魔の首飾り』といった悪夢映画を思い出さずにいられない世界観となっています(個人的には、小原槇司の漫画『菫画報』テイストも濃厚に感じました)。それでいて、安易な引用/サンプリング映画にならない品の良さは、映画偏差値の高さとユーモア故でしょうか。

それと、ワタクシ、「ブルー・コメッツのコテコテなグループ・サウンズはノワールと相性良いはず」と常々思っていたので、本作でそれが実践されていて大変嬉しかったです。



・『烈車戦隊トッキュウジャーVSキョウリュウジャー THE MOVIE
http://www.tqg-vs-kyoryu.jp

監督:渡辺勝也
脚本:小林靖子
ゲスト声優:天野ひろゆき



「子供の姿にされてしまった こどもトッキュウジャーがキュートに変身! 」などと謳われているので、『コドモ警察』や『女子ーズ』の如き低レベルなセルフパロディになりやしないかとヒヤヒヤしましたが、全くの杞憂でした。「子供っぽさ」というテーマと真摯に向き合い、でも子供向け特撮らしく軽く楽しく料理する、とても良い出来。

子供に戻るというギミック。東映特撮映画はそういったギミックを面白く膨らませてくれない事もままありますが、今回はキチンと物語構成やキメ台詞に活かされていますし、何よりアクションシーンを面白くしています。近年の東映特撮は殺陣がとても充実しているのですが、こどもモードも動きまくりで全く見劣りしませんし、トッキュウ+キョウリュウの合同技も身長差が映えるナイスな陣形でキメてくれます。

蛇足になりがちなラスボス巨大化も一工夫あるので盛り上がるし、脇役の使い方も上手く、お祭り映画としても良し。昨年の『キュリュウVSゴーバス』『トッキュウジャー THE MOVIE』に引き続き、トッキュウジャー出てくる映画は、俺の好きなキッズムービー要素をキチっと押さえていてハズレ無しです。
[ 2015/01/21 07:55 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『レッド・ファミリー』

・『レッド・ファミリー
http://redfamily.gaga.ne.jp

監督:イ・ジュヒョン
製作、脚本、編集:キム・ギドク
出演:キム・ユミ、チョン・ウ、ソン・ビョンホ



自身の監督作は観客突き放しハードコア映画なのに、他人に脚本提供すると娯楽精神が満ち満ちる、いつものキム・ギドク脚本映画。分かりやすく笑えて泣けて、クライマックスの仕掛けも見事で、娯楽路線のキム・ギドク関連作としては現状ベストではないでしょうか(脚本提供最新作の『俳優は俳優だ』を見ていないので断言できませんが)。

クライマックスは本当に、素晴らしいです。「平凡な日常が、実は幸せ」というベタなネタを、こんなにもサスペンスフルに、そして感動的に昇華してみせる見事な脚本。どうしようもない日常の反復が、家族/朝鮮半島/国同士の関係性の縮図になると同時に、もっと大きく普遍的な人間についての寓話となっていく。その巧さに唸りつつ、たっぷり泣かされました。

しかし、会話の積み重ねが笑いと泣きに繋がっていく脚本は、お話としては面白いのですが、映像としては切り返しショットが多く面白味に欠けてしまいますね。とはいえ、会話シーンまで変に凝ったショットにしようとしてダダ滑りするよりは、平板でも安定した切り返しショットを続ける方が良いとは思いますが。



・アーシア・アルジェントが監督した The Pop Group のMV。

ストロボのチカチカと、2,3フレームの細かいカット連発を同期させる演出がテクい。せっせとMAD作ってた頃に見てたら絶対マネしただろうな。アーシア姐さん、やっぱイイ趣味してるわ。
[ 2015/01/30 21:00 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
プロフィール
Author:かりふら