メモ

忘れっぽいです

『ジャージー・ボーイズ』『劇場版 零』『マザー』

・『ジャージー・ボーイズ
http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

監督:クリント・イーストウッド
脚本:ジョン・ローガン(『ランゴ』『007 スカイフォール』)
出演:ジョン・ロイド・ヤング、エリック・バーガン、ヴィンセント・ピアッツァ、マイケル・ラマンダ、クリストファー・ウォーケン



フランキー・ヴァリとフォー・シーズンズの歴史、そして、一曲のポップソングが永遠となる瞬間を描いた傑作。ブルーレイ買います。



・『劇場版 零
http://www.zero-movie.jp

監督、脚本:安里麻里
原作:大塚英志
出演:中条あやみ、山谷花純、森川葵



最終的に真相が明らかになる『ピクニック at ハンギング・ロック』という感じ。いかにもホラー的な怖がらせ演出は一切無い、『エコール』みたいな雰囲気映画。キャストがツボにハマれば、最高の環境映像として機能する事でしょう。

個人的には、今の時代にこれだけ女の子が失神する映画が見られるだけで充分に見た価値がありました。無声映画のヒロインの如くバッタバッタと倒れていきます。素晴らしい。

ゲームの『』の映画化としては「コレジャナイ」の一言。ですが、大塚英志の映画化として見れば(良くも悪くも)納得出来ると思います。『黒鷺死体宅配便』のキャラも出てくるし。



・『マザー
http://mother-movie.jp

監督、脚本:楳図かずお
脚本:継田淳
出演:片岡愛之助、舞羽美海、真行寺君枝



楳図かずお初監督作、とは言え、監督補佐に日活撮影所出身の久保朝洋、脚本に『山形スクリーム』『めめめのくらげ』の継田淳を配し、監督はどうぞ椅子にでも座っていてください、と言わんばかりにシロウト監督受け入れ態勢万全の布陣。

おかげで、熟練監督によるJホラーの様な安定感バッチリの映像が展開されます。素人らしい稚拙な愛らしさは微塵もなし、楳図マンガを読んでいる時のような特有のタイム感も望むべくもなし。悪い意味で、普通の映像作品として纏まっています。

脚本は、いかにも継田淳。無邪気で楽しいけど、本作のような生真面目な演出をされると、物語や台詞の幼稚さが際立ってバランスが悪いです(映画終盤は演出や画面効果も幼稚になり、脚本とチューニングがあってきますが)。

2005年に作られた『楳図かずお恐怖劇場』というオムニバス実写映画がありまして、アレは「元ネタが楳図マンガなだけの凡庸なホラー」でした。本作も、楳図かずお監督作にも関わらず、元ネタが楳図かずおなだけの凡庸なホラー、って感じ。
[ 2014/10/02 05:29 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

10月公開の注目映画

来月は期待作多いですが、10月はパッとしない。見逃せないのは『泣く男』くらいか。

http://eiga.com/coming/



10/4(土)
アンダー・ザ・スキン 種の捕食
http://www.finefilms.co.jp/skin/

スカーレット・ヨハンソン主演。監督は "Virtual Insanity" "karma police" のミュージックビデオ監督、ジョナサン・グレイザー。


FRANK フランク
http://frank-movie.jp/
マイケル・ファスベンダーが終始、被り物つけっぱなしの奇妙なミュージシャンを演じるコメディ。主人公のキャラクター作りにダニエル・ジョンストンやキャプテン・ビーフハートを参考にしている、と言われると見ない訳にはいかない。


レッド・ファミリー
http://redfamily.gaga.ne.jp/
キム・ギドク制作脚本。自分の監督作はどんどんハードコアになっていきながら、『映画は映画だ』『プンサンケ』と他人が監督する作品ではエンターテイメント精神を忘れないキム・ギドク。予告を見ると、本作は特に広く受け入れられそうな雰囲気。


レクイエム 最後の銃弾
http://requiem-hknr.jp/
麻薬捜査に命をかける3人の警官の裏切りや友情、戦いを描いた香港ノワール。監督ベニー・チャン、出演ラウ・チンワン、ルイス・クー、ニック・チョンとお馴染のメンツ。日本公開される香港映画のスタッフ&キャストはなかなか新陳代謝が進まないね。



10/11(土)
ぶどうのなみだ
http://budo-namida.asmik-ace.co.jp/
しあわせのパン』の監督三島有紀子&主演大泉洋、再び。前作は『かもめ食堂』などの荻上直子系映画が苦手な人間にはひたすら苦痛な雰囲気ロハス映画でしたが、今回は予告編見る限り、それなりのドラマがありそう。スルーしたいけど、困った事に安藤裕子が出演してるのでチェックしときたい。


近キョリ恋愛
http://kinkyori-movie.jp/
毎月公開される少女マンガ実写映画。スルーしたいけど、ティーンファッション誌モデルとしては別格の女優力の持ち主、古畑星夏が出演してるのでチェックしときたい。


イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所
http://wwws.warnerbros.co.jp/ifistay/
アメリカでは毎月公開されるヤングアダルト小説原作モノ。公式サイトの「感涙の絶賛コメント」を見ただけでアホらしくなるけど、クロエ・グレース・モレッツ主演となると気になる。


ニンフォマニアック Vol.1
http://www.nymphomaniac.jp/
ラース・フォン・トリアー監督最新作。


ファイアー・レスキュー
http://fire-r.jp/
ニコラス・ツェー、ショーン・ユー、サイモン・ヤムとお馴染メンツの香港映画ですが、傑作『燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘』の監督脚本デレク・クォック作品という事で期待度高い。それにしても、シネマート直行香港映画ってホント邦題が雑。


映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ
http://www.precure-movie.com/
堀江由衣、遂にプリキュア参戦。『映画スマイルプリキュア』の林原めぐみみたく、上手く使って欲しい。



10/17(金)
ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ
http://www.god-tongue.com/
予告編やキャスティングからして、今回は映画度高いかもしれない。


誰よりも狙われた男
http://www.nerawareta-otoko.jp/
フィリップ・シーモア・ホフマンの最後の主演作。ジョン・ル・カレ原作、思いっきりハードボイルドな『ラスト・ターゲット』のアントン・コービン監督。



10/18(土)
泣く男
http://nakuotoko.jp/
大傑作『アジョシ』のイ・ジョンボム監督作。


グッバイ・アンド・ハロー 父からの贈りもの
http://buckleys.jp/
キッツイ邦題ですが、ジェフ・バックリィの伝記映画。


グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札
http://grace-of-monaco.gaga.ne.jp/
モナコ公国の公妃となったグレース・ケリーが、国のため一世一代の大芝居を打つお話。主演ニコール・キッドマン、監督は傑作『エディット・ピアフ 愛の讃歌』のオリビエ・ダアン。


THE NEXT GENERATION パトレイバー 第5章
http://patlabor-nextgeneration.com/
今回は8話と9話。監督は辻本貴則と田口清隆。



10/24(金)
ヘラクレス
http://www.hercules-movie.jp/
主演ドウェイン・ジョンソン!監督ブレット・ラトナー!大味!



10/25(土)
イコライザー
http://www.equalizer.jp/
アントワン・フークア監督&デンゼル・ワシントン主演の『トレーニングデイ』コンビ再び、なアクション映画。良さそう。



10/31(金)
ドラキュラZERO
http://dracula-zero.jp/
ドラキュラ主人公のダークヒーローアクション。レジェンダリー・ピクチャーズ制作なので、それなりに面白いんじゃないかなー。
[ 2014/10/03 14:28 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

『ファーナス 訣別の朝』『複製された男』

・『ファーナス 訣別の朝
http://furnace-movie.jp

原題 "Out of the Furnace"
監督:スコット・クーパー(『クレイジー・ハート』)
出演:クリスチャン・ベイル、ケイシー・アフレック、ウディ・ハレルソン、ウィレム・デフォー、フォレスト・ウィテカー、サム・シェパード、ゾーイ・サルダナ



横溝正史の諸作品や『ウィンターズ・ボーン』のような地方因習モノ + 『ディア・ハンター』な、悲しくてやりきれない系傑作。

クリスチャン・ベイルとケイシー・アフレックが兄弟。叔父貴はサム・シェパード。兄貴の彼女はゾーイ・サルダナ。穏やかじゃないメンツが並ぶ家族。
地元の警察はフォレスト・ウィテカー。ロクデナシどもに黒い仕事の斡旋や金貸しをしているらしいローカル小悪党にウィレム・デフォー。
そのウィレム・デフォーすら後手に回る、暴力気違いのド悪人にウディ・ハレルソン。

豪華なキャスティングです。しかし、その使い方は紋切り型で新鮮味はありません。ストーリーも使い古しのリベンジ物。寂れた地方都市に社会の縮図や暗部を見る、という手法もベタ。全編地味に、淡々と進行し、カタルシスなど微塵も無い。華やかさとも新しさとも無縁な武骨さ。
でも、そんな武骨さが、生々しく、力強く、胸を締めつけます。
錆び朽ちた縞鋼板の隙間から顔を出す、花も実もない雑草のような、実直な映画。大切な一作になりそうです。冒頭のドライブインシアターで北村龍平映画が流れるのもポイント高し。



・『複製された男
http://fukusei-movie.com

原題 "Enemy"
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ(『灼熱の魂』『プリズナーズ』)
出演:ジェイク・ギレンホール、メラニー・ロラン、イザベラ・ロッセリーニ



この監督の『灼熱の魂』と『プリズナーズ』は、寓話的な物語を、現代的リアリズムで描写する所に面白味がありましたが、今回は、寓話を寓話として描写した感じ。

僕、本作は一切の情報を入れずに見ましたが、予告編や公式サイトでは完全にミステリーとして宣伝してるんですね。アレゴリーをミステリーにしちゃ、ダメでしょ。


キューブリックの『シャイニング』を、アホほど深読みして、曰く「アメリカ先住民虐殺の話だ」「ホロコーストを描いているんだ」などと、いわゆる「トンデモ」解釈で見ている人々の言説を紹介する珍作ドキュメンタリー『ROOM237』。

映画の見方はそれぞれだし、『複製された男』は確かに、ミステリーとして読み解いても面白いとは思うけど、アレゴリーをミステリーと限定して宣伝して、『ROOM237』に出てくる人たちみたく映画を「曲解」させてしまう可能性を高めてしまうのは、感心出来ないなぁ。
[ 2014/10/05 12:31 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』

・『ビヨンド・ザ・エッジ 歴史を変えたエベレスト初登頂』、2D
http://tenku-itadaki.jp

原題 "Beyond the Edge"
監督、脚本:リアン・プーリー
出演:チャド・モフィット、ソナム・シェルパ



僕は全く追いかけていないジャンルですが、今年は山岳ドキュメンタリーが妙に多いです。その中では珍しく、3D上映されているのが本作。とても良い出来のドキュメンタリーですが、2Dで見ると「ヒストリーチャンネルでやってるドキュメンタリーの最上級」で終わってしまう感じ(とはいえ、クライマックスでは泣いてしまいましたが)。映画館で見るなら3Dの方が良いですね。



・『アンダー・ザ・スキン 種の捕食
http://www.finefilms.co.jp/skin/

原題 "Under the Skin"
監督:ジョナサン・グレイザー(『記憶の棘』)
出演:スカーレット・ヨハンソン



寓喩を、物語として消化せずに、そのまま映画化するのは難しい。


デイヴィッド・リンチの初期短編『アルファベット』。
教育や成長で何かしらが失われる、という事を、アルファベットを覚えたら少女が血を吐く、という寓喩にしてド直球に映像化。こんな馬鹿馬鹿しいネタが陳腐にならない、初期リンチの才気。
若い頃のリンチやホドロフスキーは、むきだしの寓喩を面白い映画に仕上げるのが本当に上手いです。

で、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』は、あまりにも工夫のない寓喩の映像化で、感心できませんでした。スカヨハの表情の変化とか、寓喩として振り返ると「あー、だからあの時あんな感じだったのか」と納得は出来ますが、それが映画としての面白さ、興味深さとして機能しているかというと、サッパリ。
[ 2014/10/07 15:24 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『記憶探偵と鍵のかかった少女』『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』

・『記憶探偵と鍵のかかった少女
http://kiokutantei.asmik-ace.co.jp

原題 "Mindscape"
監督:ホルヘ・ドラド
出演:マーク・ストロング、タイッサ・ファーミガ



観客を欺く映画には、映画の全てを尽くして翻弄してくれるタイプと、物語や構成でミステリーを作り、映像はそのミステリーの為のアリバイ作りとして消費されるタイプがあるように思います。

僕は、あまり物語に興味を持たない人間なので、前者が好きです(観客の拠り所を全て奪い取ってしまうキアロスタミ監督の『トスカーナの贋作』なんて、最高です)。
後者は、見てる間に飽きてきます(『アフタースクール』とか)。

記憶探偵と鍵のかかった少女』は、完全に後者でした。劇中、病院や刑務所内にわざとらしく貼ってある「ミテマスヨー」ポスターは、『ゼイリブ』感があって笑えました。



・『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ
http://precure-movie.com

監督:今千秋
脚本:成田良美
作画監督:大田和寛
ゲスト声優:堀江由衣、小野大輔、森川智之



プリキュアとドールの話の歯車が噛み合えば、女児向けアニメーション映画の金字塔『劇場版 美少女戦士セーラームーンR』のプリキュア版になっていた、かもしれません。
[ 2014/10/11 10:14 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
プロフィール
Author:かりふら