メモ

忘れっぽいです

5月公開注目映画

春休み、ゴールデンウィークが終わって、大作は控えめ。『X-MEN: フューチャー&パスト』くらい。
今月新作公開される監督は、海外勢はウディ・アレン、コーエン兄弟、ジェイソン・ライトマン、ドゥニ・ビルヌーブ、ジャ・ジャンクー。
邦画は大林宣彦、中田秀夫、矢口史靖、石井裕也、井口昇、坂本浩一、吉田康弘、辻仁成、そして白石晃士。



5/1(木)
とらわれて夏
http://www.torawarete.jp/
JUNO』のジェイソン・ライトマン監督脚本制作。ケイト・ウィンスレット、ジョシュ・ブローリン出演。


5/3(土)
戦慄怪奇ファイル コワすぎ! 史上最恐の劇場版
http://albatros-film.com/movie/kowasugi/
早く見たいっす。

プリズナーズ
http://prisoners.jp/
大傑作『灼熱の魂』のドゥニ・ビルヌーブ監督作。撮影は『007 スカイフォール』のロジャー・ディーキンスという気合いの入りっぷり。良さそう。

ゴール・オブ・ザ・デッド
http://gotd.jp

サッカー試合中のスタジアムがゾンビ祭になる、というゾンビ映画。白いゲロぶっかけまくって感染拡大するビジュアルが景気良くて楽しそう。前半と後半で監督が異なる、という趣向が吉と出るか凶と出るか。

クジラのいた夏
http://www.kujira-movie.com/
旅立ちの島唄 十五の春』の吉田康弘監督最新作。

CRASS:ゼア・イズ・ノー・オーソリティ・バット・ユアセルフ
http://www.curiouscope.jp/CRASS/
最も偉大なパンクバンドであり、無政府主義活動家、D.I.Y.実践集団、CRASSのドキュメンタリー。


5/9(金)
マドモアゼルC ファッションに愛されたミューズ
http://mademoiselle-movie.com/
フランスVOGUE誌の編集長であったカリーヌ・ロワトフェルドのドキュメンタリー。

ルパン三世 カリオストロの城
http://cagliostro-remaster.jp
新たなデジタルリマスター版を、TOHOシネマズ系で公開。


5/10(土)
WOOD JOB! 神去なあなあ日常
http://www.woodjob.jp/
矢口史靖監督最新作。染谷将太主演。園子温にも矢口史靖にも完璧にハマる染谷将太すごいわ。

ブルージャスミン
http://blue-jasmine.jp/
ウディ・アレン最新作。ミニシアター展開が多いウディ・アレン作品にしては珍しくシネコン展開なので、公開館数多し。

俺たち賞金稼ぎ団
http://www.toeiheronext.jp/
坂本浩一監督作。キョウリュウジャー最終回とリンクしてるそうな。

ライヴ
http://www.live-movie.jp/
監督井口昇、原作山田悠介。KADOKAWAと電通が制作委員会、という堂々たるメジャー感。入来茉里、森田涼花、亜紗美と、アクションに強い女優揃えてるのが良いですね。


5/16(金)
闇金ウシジマくん Part2
http://ymkn-ushijima-movie.com/
山田孝之、綾野剛、やべきょうすけ、窪田正孝、柳楽優弥と、男優陣が豪華。


5/17(土)
野のなななのか
http://www.nononanananoka.com/
大林宣彦監督最新作。前作『この空の花』の姉妹編。

醒めながら見る夢
http://sameyume-movie.com/

監督脚本、辻仁成。予告編見る限りでは、いつもの辻映画と違って普通に恋愛映画してそうな。

花と蛇 ZERO
http://www.dmm.co.jp/hanatohebi0/
公式サイトがDMM内にある、ってのが良いですね。『探偵はBARにいる』の橋本一監督作。脚本は『百年の時計』『赤xピンク』の港岳彦。

最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。
http://imocyo.jp/
こちらも脚本に港岳彦参加。

BELLRING少女ハートの6次元ギャラクシー
http://brsh-movie.com/

BELLRING少女ハートとブッチさん(ビッグウェーブの人)主演。監督脚本は『ファッション・ヘル』の継田淳。めちゃめちゃ見たい。


5/23(金)
学校の怪談 呪いの言霊
http://gakko-no-kaidan.com/
東京女子流主演。


5/24(土)
ぼくたちの家族
http://bokutachi-kazoku.com/
舟を編む』石井裕也監督、最新作。

オー!ファーザー
http://oh-father.com/
伊坂幸太郎原作にしては珍しく、監督が中村義洋じゃない。

キカイダー REBOOT
http://www.kikaider.jp/
本田博太郎、石橋蓮司、鶴見辰吾、中村育二と、オッサン役者が豪華ですわ。

マンデラ 自由への長い道
http://disney-studio.jp/movies/mandela/
ネルソン・マンデラの伝記ドラマ。『ブーリン家の姉妹』のジャスティン・チャドウィック監督作。


5/30(金)
X-MEN: フューチャー&パスト
http://www.foxmovies.jp/xmen/
再度ブライアン・シンガーが監督するX-MEN。煮え切らない作品が多い監督だけど、前作『ジャックと天空の巨人』はスゲェ良かったので期待出来るかも。

MONSTERZ モンスターズ
http://wwws.warnerbros.co.jp/monsterz-movie/
中田秀夫監督による藤原竜也vs山田孝之の超能力合戦映画。そこそこ面白かった韓国映画『超能力者』の日本版リメイク。

インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
http://insidellewyndavis.jp
コーエン兄弟監督最新作。珍しく撮影がロジャー・ディーキンスではなく、『アメリ』『ダーク・シャドウ』のブリュノ・デルボネル。


5/31(土)
サッドティー
https://enbuzemi.co.jp/cinemaproject/
今泉力哉監督作。

THE NEXT GENERATION パトレイバー 第2章
http://patlabor-nextgeneration.com/
新潟でやらないんだよなぁ。

瀬戸内海賊物語
http://setokai.jp/
良さそうなジュブナイル映画。『ライトノベルの楽しい書き方』の大森研一が監督脚本。

罪の手ざわり
http://www.bitters.co.jp/tumi/
ジャ・ジャンクー監督作。

デンジャラス・バディ
http://www.cinemart.co.jp/theater/shinjuku/lineup/20140409_11469.html
サンドラ・ブロックと、『ブライズメイズ』のメリッサ・マッカーシー主演。監督も『ブライズメイズ』のポール・フェイグ。
[ 2014/05/01 12:52 ] 映画 | TB(0) | CM(0)

『ネイチャー』

・『ネイチャー』3D
http://nature-movie.jp

監督:パトリック・モリス、ニール・ナイチンゲール



舞踏団のパフォーマンスを3D撮影した『ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』を見た時も思ったけど、質の高いデジタル3Dで「現実」を映し出すと、むしろ作り物のような、箱庭のような、ウソっぽい映像に見えてしまいます。
例えば、正面に居る人間が握手を求めてきたら、3D映像は差し出した手を立体的に演出するでしょうけど、現実ではそんな劇的に見えていない訳で。


単純に3D映像世界への没入度や、映画内リアリティで言えば、ピクサー作品などのアニメーションや、『ピラニア3D』みたいな後付け3Dの方が、圧倒的に高いです(その最高峰が『ゼロ・グラビティ』だと思います)。

ですが、本作『ネイチャー』みたいな、強い違和感のある箱庭的3D映像の方が、そのワザとらしいギミック感にワクワクしてしまうんですよね。
良く出来たコラージュ作品ではなく、雑コラを見てゲラゲラ笑って楽しむような、下世話で分かりやすい面白さがあります。

上空から森林を通って地面まで一気に降りてくるショットや、滝から疑似落下するショットなど、3Dが楽しい瞬間が多々あるのですが、特に効いていたのが、蟻の大群でした。
僕、グロ映画は普通に見ていられるタイプですけど、コマい蟻がワサワサしてる姿は結構来る物がありました。3D映像が一番効果的な映画は間違いなく、『クリープ・ショー』みたいなゴキブリや、『スクワーム』みたいなゴカイ(とかミミズ)の大群が出てくる3Dホラーですね。誰か作ってくれないかな。


ドキュメンタリーとしては、効果音とナレーションが多いかな、という印象。映画館で3D鑑賞する分には良いバランスだと思いますが、ソフト化された物を見たら五月蝿く感じそう。



・ゴールデンウィークの予定は、プリキュアオンリーイベント「レインボーフレーバー10」行くくらい。
http://www.youyou.co.jp/only/pre/10/

コワすぎ』映画やるハコがもっと大きけりゃ見に行ったんですけど。やっぱ、ホラーに強い渋谷シアターNが閉館したのはデカイなぁ。
[ 2014/05/03 19:06 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『テルマエ・ロマエ2』『グランドピアノ 狙われた黒鍵』

・『テルマエ・ロマエ2
http://thermae-romae.jp

監督:武内英樹
出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝、竹内力、宍戸開、笹野高史、市村正親



前作の成功により、「風呂エクスプロイテーション映画」という唯一無二のジャンル映画に徹する事が出来るようになった二作目。

とにかく風呂を魅力的に撮る、そして日本文化を誉めそやす、この二点を徹底して観客を上機嫌にさせるのが、映画版『テルマエ・ロマエ』の本分だと思います。
で、本作の、特に前半は、その二点の徹底のみに力点が置かれた、完璧な風呂映画っぷりを発揮していました。


特に草津温泉シーンは白眉の出来。草津温泉を「現実には存在しない理想郷」が具現化した地上の楽園、として映し出してみせた演出はお見事。

前作でテンポを落とす要因となっていたヒロイン上戸彩の物語を削ぎ落とし、主人公のガイド役に専念させたのも良い判断。おかげで主人公がガンガン日本文化に驚愕し、誉めそやしてくれるので、観客は常時ゴキゲン状態で映画を見ていられます。

上戸彩の削ぎ落とし、という点ではサービスショットも同様でした。せいぜい背中を見せるのが限界の上戸彩は早めに切り上げ、ケツまでしっかり見せてくれる阿部寛のイイ身体はジックリと見せる。これも良い判断だと思います。


終盤、シリアス展開になって失速するのは前作と同じ。無駄にドラマや感動を盛ってしまう大作邦画の悪いクセがモロに出てしまっています。それでも、随所にギャグ要素を入れている分、凡庸な邦画よりはだいぶマシ。



・『グランドピアノ 狙われた黒鍵
http://grandpiano-movie.jp

監督:エウヘニオ・ミラ
出演:イライジャ・ウッド、ジョン・キューザック



無能な犯人たち。(一応、本編中で言い訳してるとはいえ)もっと良いやり方があっただろ!と観客に思わせてしまう犯行計画。そもそもコンサートの設定自体がどうかしている。
などなど、真面目にミステリーとして見たら、穴だらけの酷い出来、と言われる事間違いナシ。

にも関わらず、僕は、この映画が愛おしくて仕方ありません。
だって、「デ・パルマ(そして彼が好きなヒッチコック)みたいな映画作りたい!」という初期衝動演出だけで、最初から最後まで走り抜いてくれるんだもん。


流れるようなカメラワークの長回し、唐突に主人公を照らす赤いライト、ぐるぐる回るカメラ、スプリットスクリーン(意表を突いた導入が巧み)、、、ああ、如何にもデ・パルマな映像演出。見ているだけで頬が緩みます。
狙ってやってるのか分かりませんが、主人公の嫁が90年代以降のデ・パルマ女優っぽく、嫁の友人が80年代以前のデ・パルマ女優(つーかナンシー・アレン)っぽいのも、ポイント高いです。

また、リアルタイムで映画が進行する(所々端折ってるけど)『ロープ』的作劇や、ラストの演出、潔いマクガフィンの説明放棄っぷりは、思いっきりヒッチコックでした。
そのヒッチコックっぽさが、ヌーヴェルヴァーグ系シネフィルではなく、あくまでデ・パルマ経由のアメリカンスタイルなのが好感持てます。


話は変わりますが、僕、80年代の手塚眞映画が大好きなんです。

かつて手塚治虫や、手塚治虫に憧れた漫画家たちは、自身が面白いと思う映画や小説を、今で言えば丸パクリと言われるくらい大胆に引用しました。引用し、娯楽作品の中に消化する事で、その面白さを更に多くの人に伝えていった。

80年代の手塚眞監督は、それを映画の中でやっていたのです。
大好きなデ・パルマ風演出をてらいなくやってしまう、面白い物は何だって使ってやろう、という貪欲な姿勢は、トキワ荘時代の漫画や、日本のパンク、ヒップホップの黎明期のような、新しい物が生まれる時代特有のワクワク感を生み出していました。

しかし残念ながら、手塚眞監督は90年代以降、映画においては「娯楽作品」を作る事を止め、実験的な方向にシフトしてしまいます。久しぶりにエンターテイメントに戻ってきた06年の『ブラックキス』には最早、かつての貪欲さは無く、小手先の「新しさ」を狙ってダダ滑りしている虚しさだけが漂っていました。

俺が好きだった頃の手塚眞監督がそのまま映画を作り続けていたら、『ブラックキス』はきっと、話の筋は無茶苦茶でも映画のダイナミズムで突っ走る佳作サスペンスになっていたと思います。この『グランドピアノ 狙われた黒鍵』のように。


という事で、80年代の手塚眞映画が好きな人、もしくはデ・パルマのフォロワー映画が好きな人は、気に入る映画だと思います。個人的にはかなりの拾い物でした。



・イメージフォーラム・フェスティバルで、『フルスタリョフ、車を!』のアレクセイ・ゲルマン監督の遺作となった『神様はつらい』を上映してたのね。
http://imageforumfestival.com/program_n
監督の特集上映でも無い限り、もう映画館でやらないだろうなぁ。ソフト化も微妙なところ。東京に居ないと、色んな事を見逃してしまうわ。
[ 2014/05/05 21:34 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『ほとりの朔子』『フルートベール駅で』『それでも夜は明ける』

・『ほとりの朔子
http://sakukofilm.com

監督、脚本、編集:深田晃司(『歓待』)
出演:二階堂ふみ、鶴田真由



予告編同様、本編も全編英語字幕つき。
これだけ細やかなハナシを、これだけ面白い雰囲気で包み込む力に感嘆。。。したかったんですけど、4:3のスタンダード・サイズの画面の下部分、三分の一を常に字幕に占拠されていた印象しか残ってない。

レンタルしてきた洋画を日本語吹替+日本語字幕で見る事はちょくちょくあるけど、流石にスクリーンでやられると、うっざいですね。



・『フルートベール駅で
http://fruitvale-movie.com

監督、脚本:ライアン・クーグラー
出演:マイケル・B・ジョーダン、オクタヴィア・スペンサー



クロニクル』の愉快な黒人超能力者役マイケル・B・ジョーダンと、『ヘルプ 心がつなぐストーリー』で映画界最強のパイを焼き上げたオクタヴィア・スペンサーが親子、というと大変楽しそうですが、白人警官が丸腰黒人男性を射殺した実際の事件をシリアスに映画化。


映画の最後、2013年の元日にフルートベール駅で主人公の死を悼んで抗議集会をする人々を撮影した、現実の映像が挿入されます。
そんな、父親が象徴化してしまった状況下で、どう振る舞ってよいのか分からず所在なさそうに俯いている主人公の娘が、とても印象的に映し出されます。

そのシーンのみならず、監督の言う通り、
「裁判の間、状況が政治化するのを目の当たりにしていた。その人の政治的な立ち位置によってオスカーは、 何ひとつ悪いことをしていない聖人か、又は受けるべき報いをあの晩受けた悪党かのどちらかに分かれた。 その過程で、オスカーの人間性が失われてしまったように僕には感じたんだ。 亡くなったのが誰であろうと、悲劇の真髄はもっとも近しかった人々にとってその人がどういう人だったのかというところにある。」
と、そこに演出の力点が置かれ、残された人々の無念さが強烈に胸に迫る作品。



・『それでも夜は明ける
http://yo-akeru.gaga.ne.jp

監督:スティーヴ・マックイーン(『シェイム』)
出演:キウェテル・イジョフォー、マイケル・ファスベンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ブラッド・ピット



ギャガの予告編は毎度最低ですなー。


監督の前作『シェイム』は、マイケル・ファスベンダーが夜の町を走り続けるシーンのわざとらしいシネフィル的目配せに辟易してしまったのですが、

今回のマイケル・ファスベンダーが豚小屋でスッたもんだするシーンは素直に映画的で素晴らしかったです。重苦しい映画の中で、バスター・キートンばりの見事な空中ズッコケを披露する姿は、マイケル・ファスベンダー好き必見。
[ 2014/05/11 16:34 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)

『かみさまとのやくそく』

・『かみさまとのやくそく
http://norio-ogikubo.info

監督、撮影、編集、制作:荻久保則男



生まれる前の記憶、胎内記憶を語る子供たち、及び研究している人たちのドキュメンタリー。

精神世界/スピリチュアル系にどっぷりの人は、その世界を受け入れない人々を断絶する事も多いと思いますが、本作のメインの語り手の一人である医師の方はニュートラルな視点も維持している為、僕のような興味本位の鑑賞者や、揶揄の対象として見に来た人間にも意外と優しい作り。
「胎内記憶の事実はともかく、子供たちが語るそれを、頭がおかしいなどと頭ごなしに否定するよりは、受け入れる態度を見せた方が良いのではないか」といった意見はとても真っ当に感じました。

ただ、その医師と、大学教授の意見以外は、普通にスピリチュアル。「生まれた意味」を知り安堵し、「赦し」や「救い」を貪欲に求めていく。とにかく自己肯定したい/されたい欲求ハンパなし。
[ 2014/05/13 13:09 ] 映画鑑賞記 | TB(0) | CM(0)
プロフィール
Author:かりふら